ダウンシフトライフはいかが?

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このブログのテーマであるダウンシフトは減速生活とも言われているライフスタイルの一種です。

ライフスタイルなんて英語で言うとファッションとかインテリアとかを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、日本語で生活様式、ただ英語のニュアンスとしては「生き方そのもの」という感じが近いです。ですから生活の中でその人なりの生き方を実現化しているのであれば、どのような生活の様子であってもその人のライフスタイルと言えます。

ですから基本的に他人にライフスタイルを押し付けるようなことはできません。もちろん生き方は成長する過程で親や周りの人々から自ら学び取るものでもあります。そして誰しも生き方を選んで実践してゆくのは自分自身、ということになります。

わたしは自分のライフスタイルをダウンシフトと位置づけています。そしてこの生活を気に入っています。そしてもっと多くの人にこうした生き方は知られていいはずだとも思っています。

ここではこのダウンシフトライフの紹介をしたいと思います。あなたのライフスタイルの構築の参考にしていただければ幸いです。

ダウンシフトとは

ダウンシフトは特に形式張った定義や決まった作法のようなものがあるわけではありません。また禁則事項のようなものもありません。基本的に消費主義的な生活をあらためて、むやみにお金を稼ぐことを追求することをやめ、ライフワークバランスに気を使った生活のことを言います。

消費主義からの脱却

ダウンシフトのポイントは過剰な上昇志向をやめ、お金を稼ぐための仕事の量を減らして自分のための時間を確保し、生活の速度を抑えてのんびりと生活してゆく(Down Shift)ということにあります。

ダウンシフトの実現のためには「今の自分に必要なもの」「これから自分が何を必要とするのか」を見極めることが必要になります。そしてそうすることがダウンシフトへの一番の近道でもあります。

今の自分に必要なものやこれからの自分に必要なものが把握できれば、それに必要になるお金がわかります。そして必要なお金のために働く量や時間が概ね算出できるはずです。また自分のために必要な時間がわかれば働くことに使える時間も決まってきます。

逆に自分に必要なものがわかればそれ以外のものを切り捨てることができます。切り捨てられることが増えれば、それらを手に入れるためにかかっていたお金や時間が節約できて、その分の余裕が生まれることで、むしろ豊かになれるというわけです。

自分に必要なものを明確にしてそれに集中すれば必然的に変な上昇指向は持たなくてもよくなります。自分に不必要なものを排除してゆけば、ダウンシフトした質素でのんびりした生活に変化してゆくでしょう。

上昇志向やダウンシフトなどと言っていますが、もちろん周りの人々のライフスタイルとの比較はあまり意味がありません。自分のライフスタイルは自分で見定めてゆくしかないからです。

ただし現実的には「自分に必要なもの」を知ることが一番難しいことです。

「自分に必要なもの」が最初からわかっているような人はいません。わかっているという人はおそらくそれを考えたこともない人でしょう。そして「自分が必要なもの」ばかりは自分自身でしかわかることはありません。

では何か「自分が必要なもの」がわかる指針のようなものはないのでしょうか。

何かをするときに、それが自分にとって得になるか損になるかを考えることはないでしょうか。いわゆる損得勘定というものです。このときに「これは自分に必要なものであるのか、あるいはそうでないのか」に置き換えて考えるようにしてみてください。

同じじゃないのかと思われるかもしれませんが、やっているうちにかなり違うことに気づくと思います。つまり自分にとっての必要性を判断基準をしてゆくということです。これを繰り返しているうちに「自分が必要なもの」の輪郭が見えてくるようになります。

判断基準を他人任せにして”他の人も買っているから私も買おう”というような動機で買い物をしていたら、いつまでたっても「自分が必要なもの」はわからないままです。消費主義という病にかなり毒されていると考えましょう。

「自分が必要なもの」がわかってくれば不必要なものは次第に買わなくてすむようになります。つまりダウンシフトライフのはじまりです。

仕事を減らす

ダウンシフトの理屈では、自分が必要とするお金を大まかに見積もることができるので、そのために必要となる仕事の量を限定できるということになります。仕事をしている時間を減らせば自分のために使える時間が増えるというわけです。

もちろん日本国内においてはフルタイムで働いている人が多いので、仕事の量を自分で調整することは難しいでしょう。まずそうした発想から持てないでしょうし、勤務時間や労働量に関して柔軟性のない職場であることのほうが大半であるはずです。

そうするとダウンシフトのために仕事を減らすというような話は荒唐無稽なようにしか聞こえないかもしれません。若いうちはお金を貯めることに専念して、早期の退職を目指すというような方法もありますが、これはかなり難しい選択になるのではないかと思います。

これはライフスタイル、生き方の問題ですから、自分の生き方を十分に考慮した上であれば、それに適した仕事を選ぶことも選択肢としてあっても良いでしょう。もちろんこちらも難しい選択にはなると思います。

ダウンシフターにおいての仕事はフリーランスか個人事業、あるいはパートタイマーなどで、自分の仕事量を自分で決められる仕事でなければ実現は難しいのも事実です。

ダウンシフトライフには定まった形式があるわけではないので、ある程度の資産を貯めた上で軽い仕事をしながら生活するところを目指すのも良いと思います。実際に私自身はそんな感じでやっていますし、多くのダウンシフターもそうでしょう。

いずれにしても多くの人は退職して年金暮らしをするようになれば、年金と貯蓄の許す範囲で生活をすることになるわけで、こうした生活はある意味で強制されたダウンシフトライフだとも言えなくもありません。

ですから年金暮らしをゴールだと捉えるなら、ダウンシフトライフはそれをいかに早めて、慎ましい生活をいかに楽しんでゆくかが実質的なテーマになると考えていただけたらと思います。

本ブログではダウンシフトライフにおける仕事をどうしたら良いのか、あるいは今後の労働環境がどうなってゆくかに関心をもって経済学的な観点からの記事も書いてゆきたいと考えています。

ダウンシフトライフの実践のために

ダウンシフトはアメリカ発祥のライフスタイルです。米国の労働環境は自由度が比較的高いので、仕事を減らすことも個人の裁量で簡単に実現できます。ホワイトカラーはあまり労働時間の制限はありませんが、ブルーカラーは労働時間が決められています。ダウンシフトはホワイトカラーの働きすぎが過剰になった2,000年代に生まれた言葉です。

つまり米国ではダウンシフトを実現するために仕事を減らすことはそれほど難しいわけではありません。日本国内ではその点が簡単ではありませんので、あまり普及もしなかった考え方でした。しかし国内経済の成熟が見えてきた昨今では状況も変わってきているのではないかと思います。

ダウンシフトライフは年金暮らしのようなものとは書きましたが、実際にはライフワークバランスを自分に合うように調整することが本質的なポイントになります。

米国ではまだ過剰に働いて過剰に消費することのほうが主流ですので、その中で少数だけが質素な生活をしてゆくことは物価の変化や生活環境の落差などのバランスを取るのが難しいでしょう。

国内では過剰な消費行動はあまりありませんし、労働供給量が絞られる傾向にありますのである意味で全体がダウンシフトに入りつつあるとも言え、その中で突出しないでよいのであればやりやすい面もあるのではないでしょうか。

ライフワークバランスをとる

とは言えやはりポイントとなるのは「自分に必要なもの」であって、ダウンシフトライフはこれを基準に生活をするという意味であることは変わりません。

自分に必要なものを見極めて、仕事の量を調整できるようにしましょう。そして得られた時間を大切にしながら生きることを目指すわけです。これは言い換えると自分に合ったライフワークバランスをきちんと取るというだけの話でもあります。

個人的には仕事は総体的に苦痛でしかないものでしたが、多くの人は仕事の中に自己実現性や生きがいに相当するものを見出して働いているのだと思います。ですから仕事イコール減らせば良いもの、とするのは違和感を感じられる人もいらっしゃるでしょう。

私たちの社会では老後の生活が20年以上になる可能性も高く、いずれ職場を去ることになります。そうした中で仕事のほうに人生的な価値を置きすぎるのは、退職時の変化に対応することが難しくなるかもしれません。退職は単に仕事をしなくなるというだけに終わらないからです。

ですから仕事に楽しみを見出して働くことも素晴らしいことではありますが、普段の生活においても楽しみを見出せるように準備しておくほうが望ましいでしょう。

家計管理をする

ダウンシフトライフを実現してゆくためのもう一つのポイントとして、家計の管理をするということがあります。

家計というのは生活をともにする家庭における収入、支出、資産、負債を言い、家計の管理はこれらの変化を管理してゆくことになります。

本ブログでは家計管理は家計簿によって行うことを推奨していますが、目的にそった付け方をしてゆくことを別記事で紹介しています。

家計管理を行うと自ずと支出が減ることになり、消費においては「自分に必要なもの」を検証と見つけ出すことに役立ちます。そして貯蓄が増えてゆけばダウンシフトライフにおける生活資金のバッファとなってくれます。

日々の生活を楽しむ

ダウンシフトに限らずライフスタイルを確立する意味というのは生活において自分の生き方を実現することです。生活を充実させ自分が本当に楽しめることに時間を使うことが豊かさの本質なのだと思います。

ダウンシフトでは物質的な充足はあまり重視しません。おそらくモノ自体は減らすほうが生活はシンプルになって重要なことを見失いにくいと思います。

本ブログでは日々の生活を楽しいものにするために趣味を充実させることをオススメしています。趣味はお金のかかるレジャー施設で行うようなものではなく、普段の生活の中で気軽にできて奥深さのあるようなものを選びましょう。

何のために生きるのか、という問いの答えはそれぞれの人で違う、あるいは答えはないというものでしょうが、楽しんだもの勝ちだというのも否定できない答えになるでしょう。生活の中でどれだけ楽しんで生きられるかをテーマにしてみませんか。

健康第一

もちろん金銭的な資産も重要ではありますが、結局一番重要な資産は健康です。健康でなければ人生を楽しむ余裕すらありませんし、お金がいくらあっても無駄なことになります。

健康は失ってから惜しんでも遅いことがあります。ぜひご自身の健康には最大限の気遣いをしてください。

本ブログでも健康についての情報をまとめてゆくつもりですが、昨今はネットの場において医療情報について安易に言及するのは難しくなりつつあります。健康はリテラシーの問題になって来ているのかもしれませんね。自分の健康について責任をとるのは自分しかいません。

節約生活

家計を管理すると節約指向になりがちです。よく節約はケチだと思われるから嫌だと言う人がいます。たしかに旺盛な消費をしていた人がいきなり節約生活を始めたらそう思う人もいらっしゃるかもしれませんね。

このあたりは価値観の問題なので、どうしても気になるのであればケチだと思われない範囲で節約するというのも手ですし、個人的にはこうした人間関係ごと切り捨てるつもりで節約に邁進するほうが良いとも思います。

私は節約する生活がしみったれているとか、惨めなどとはまったく思いません。自分が満足することを必要に応じて必要な範囲で行えば良いのであって、見栄のためにそれ以上の無駄な支出をすることはないでしょう。

節約生活は慣れも必要だし割り切りも必要になるでしょう。たまに失うものもあるかもしれませんが、豪遊していたって失うときは失います、少なくともお金は失います。

本ブログではマイカーを手放すことを推奨しています。クルマは家計の中でも支出割合が大きいですからこれを手放すことができれば他の節約をしなくても済むぐらいでしょう。

狩生

  ■ フリーダウンシフター ■
  ■ 減速ライフを実践中! ■
  ■ のんびり生きましょう ■

読書 / 英語小説 / 古代史研究 / ドロー系 / ウォーキング / python / 脱消費主義 / 新米ブロガー

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