Kindle Oasisの予想をしてみる

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アマゾンのKindle Oasisは長らく更新もされておらず、一部では廃盤も囁かれることが増えていたのですが、年末に至っていろいろな噂も聞くようになりましたので、私のOasisの予想も含めてまとめてみました。

Kindle Oasisについて

Amazon.comの電子書籍リーダー端末Kindleシリーズには複数の種類があります。この中の最上位機種として位置づけられているKindle Oasisですが、発売年は2019年の夏の第10世代であり、既に現行のKindle端末の中では一番古いモデルということになります。

当初は下位モデルに対してアドバンテージがあった性能についても既に多くの点で追いつかれてしまっており、差別化できる機能はページ送りボタンの有無ぐらいになっています。

こうしたことから年内に新しいOasisが発表されるとする予想が多かったのですが、2022年の年末にはKindle Scribeの発表、2023年9月のamazonデバイスの発表会でも新しいKindle端末の発表はありませんでした。

私のOasis

私は普段は節約的な生活をしていますから電子書籍を読むことしかできない端末などは本来であれば買わないか、買うにしても高額なものは選ばないのですが、読書が大きな趣味の一つであるため現行Oasisが出た当初に少し冒険的に買いました。

結果的には読書がずいぶんはかどりましたし、手軽に読む用に持ち歩くこともあるぐらいには気に入って使っています。性能的にも十分で、冬場に手が冷たい程度のことしか不満点はありません。ただ使い倒していることもあってバッテリーの減りは少し早くなってきました。

このままOasisが廃盤になるのであれば、来年もしくは再来年ぐらいにバッテリーの状態を見ながらPaperwhiteを検討することになるのでしょう。

Kindle端末の現状

アマゾンは2023年初頭に大規模なレイオフを行っており、現在も内部体制の立て直しの最中であると思われます。レイオフはamazonデバイスに乗っているAlexa関連の人員が対象であったと言われていますが、今後はアマゾンのハードウェア製造事業全体が見直しされることになるのかもしれません。

kindle事業についてもアマゾンの中での位置づけや戦略が変わってくる可能性もあり、Oasisもこうした中で迷走しているのかもしれません。

もっともkindle端末の部門はアマゾンのハードウェア事業においては初期から存在するのでしょうが、Fireなどの他のデバイス群とは設計方針などの性格が少し異なっているようにも見えます。

また読書端末に使用されている技術やデバイスの進化が乏しく、高性能モデルを更新するに足りていないのではないかという予測もあります。E-inkパネルはどう見てもカラー化に重点を置いた開発が行われていますが、kindle端末に適応的なものになっているかは不明です。

バッテリーの性能も向上はしているとは思われますが、薄型軽量のOasisに搭載できるバッテリーパックの容積は限られるでしょう。また電力の使用量は付加機能の増加とともに増えますから機能構成のバランスが最もシビアになるでしょう。

さらに読書をするための電子端末に求められる基本的な性能には既存のモデルにおいてもう達していると思われるため、高性能で高額な読書端末という製品には市場性が残っていない可能性があります。

またkindle端末はスマートフォンなどに比べ出荷台数が少ないため、製造は一時期にまとめて行われ、在庫として維持しながら販売しているものと推察されます。新型モデルの発表は旧型となるモデルの売れ行きに大きな影響を与えてしまうため、新型モデルの発表時期は在庫の状況を見ながら選ばれるとも考えられます。

kindle端末の更新はこれまで一定の期間を置いてモデルごとに行われることが通例でしたが、在庫の状況が影響するのであれば、新型モデルの発表はあまり予告なく行われるようになるのかもしれません。

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新型Kindle Oasisはどうなるか

さっそく新型のOasisが出るのだとしたらどのようなものになるのか予想していきたいのですが、まず廃盤になる可能性について考えたいと思います。実際にはこちらのほうが可能性が高いと考えているからです。

Oasis廃盤の場合

アマゾンからは廃盤自体はアナウンスされることはないかもしれませんが、どこかの時点で現行のOasisが売り切れになるはずなので、そのときには何らかの説明があるのでしょう。セールなどで投げ売られるようになった場合は近いのかもしれません。

廃盤の場合はPaperwhiteの次期モデルなどにページ送りボタンのが付くなどして、モデルが整理される形でラインナップを形成するのではないでしょうか。おそらく残念なことばかりではないでしょう。

個人的には電子書籍端末は安ければ安いほどよいと考えるので、kindle端末が今後低廉化してゆくのであればその場合も歓迎したいところです。

電子書籍事業ではまず電子書籍の販売数をできるだけ多くすることを考えるべきで、専用のリーダーを高く売ろうとするのは基本的にはあまり賢いやり方ではないでしょう。

現行のOasisがアマゾンにとってどの程度の成功と捉えられているかによって大きく変わってくるのではないかと思います。

と言うのも、amazonデバイスはスマートホームを売りにしているのですが、現状はAlexaの収益化の見通しが立っておらず、結局はアマゾンでの購買につなげることを主軸にせざるを得ないからです。これから出されるkindle端末がスマートホームに組み込まれてゆくのだとしたら個人的には敬遠したいところです。

新型Kindle Oasisの想像図

Oasisは技術的な先行モデルでなければその価格を正当化できないため、新型Oasisの成立には何らかの技術的なアドバンテージか差別化するポイントがなければなりません。

現行のOasisからの改善するポイントはいくつか考えられはしますが、いずれも明確なアドバンテージと言えるまでの差が出せるかは怪しい感じがします。このあたりはKindle端末で主に文字書籍を読むか、マンガ書籍を読むかによって評価が分かれるのではないかと思います。

リフロー文書を主に読む人にとっては既に端末の性能としては足りているので、余計な機能を付けずに廉価バージョンのOasisを出してくれる方が良いと思うかもしれません。逆にマンガを主に読む人にとっては処理速度、画面サイズ、解像度、記憶容量、バッテリー容量などもう一段づつアップしたもののほうが好まれるのではないでしょうか。

また読み上げ機能やオーディブルへの対応はおそらく以前のモデルから対応が検討されていたのでしょうが、実際に対応させるには処理速度などの基本性能のパワーアップが不可欠で、バッテリーとのかねあいで難しかったのでしょう。この問題が薄型軽量の次期Oasisで解決できるかは微妙な気がします。

新型カラーモデルの可能性

Kindle Scribeもそうでしたが、アマゾンは新規軸な製品を好むようなのでOasisとは別の名称にした新モデルが誕生する可能性はあるように思います。

つまりカラーE-inkパネルであるkaleido3を使用したカラーモデルです。10月に発表されたPocketbookのInkpad Color 3などはカラー版Kindleとしてイメージされるものそのものである気がします。(実際には基本性能からInkpadのほうがずいぶん豪華ということにはなるでしょう。)

これであればマンガ主体の人には十分なアピールになるでしょうし、Oasis後継の新型が成立する余地がなんとか出てくるのではないかと思います。もちろん価格によって評価は大きく変わってくるでしょう。

まとめ

いずれにせよOasisの名前は消えることになるのではないかという予想になります。カラー版Kindleは新製品としては考えやすいのですが、いずれ出されたとしても当面は価格が抑えられるとは考えにくく、スタンダードなモデルに採用されるまでにはまだ時間がかかることになるでしょう。

個人的にもカラー機能にはあまり惹かれないので、カラー版方向に行った場合はなんとか現行機種を長持ちさせることを考えることになっていきそうな気がします。

アマゾンがハードウェア事業を手放すとは思えませんが、専用端末は安く出してくれない限り存在意義を感じられないのでなんとか頑張ってほしいものです。またPocketbook製品は汎用性が高くて良いなと思うのですが、やはり円安では高すぎる。

狩生

  ■ フリーダウンシフター ■
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読書 / 英語小説 / 古代史研究 / ドロー系 / ウォーキング / python / 脱消費主義 / 新米ブロガー

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