こぶしファクトリーはどうして解散することになったのか

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こぶしファクトリー解散発表

つい先日、ハロープロジェクトの”こぶしファクトリー”が今年の3月で解散することが発表されました。

どんなアイドルグループも、いずれかの時点では解散するのは必然でもあり、それ自体にはそれほど驚きはなかったのですが、個人的に解散のタイミングがかなり意外だったので、少し考察してみたいと思います。

アイドルのライフサイクル

今となっては多少ふるい考え方になっているのかもしれませんが、アイドルプロデュース上のベースとなるセオリーは結成から解散までをひとつなぎの物語として演出するのが基本になっているはずです。

グループの結成からデビューがストーリーの起点となり、そこから成長と挫折を繰り返しながら次第にスターダムに乗ってゆき、でき得るならば人気の絶頂において惜しまれながら解散する、というのがひとつの理想化されたアイドルの物語と言えるでしょう。

夢見る素朴な少女がいつしか魅力的な女性へと成長し、ステージの上で輝いて幻のように消えてゆくまでを見届けることは、わたしのようなアイドルファン側からしても大きな醍醐味でもあります。

アイドルグループによって定義付けの程度に違いはあれど、こぶしファクトリーはこうした物語性を意識した上で、かなりベタになぞっていたグループであったとは言えるでしょう。

こぶしファクトリー『辛夷の花』(Magnolia Factory[The Kobushi Magnolia Flower]) (MV)

アイドルの矜持

ところがこぶしファクトリーの解散はアイドル物語を完遂する形で行われるようには見えません。

泥臭く這い上がり、成長と挫折をする姿を演出上でも実際のグループ運営でも描いてきて、さあここから始まるというメッセージを強調することが多かっただけに、なおさら未完の物語のように感じられます。

もちろんこれから解散を盛り上げてはゆくのでしょう。

アイドルグループの破綻的な解散は珍しい話ではありませんが、ハロープロジェクトはアイドル業界の名門ブランドでもあり、そこで信用やイメージの毀損にも繋がりかねないアイドルストーリーの実質的な放棄が行われるのは意外な感じがします。内部的に何らかの差し迫った事情があるのではないかとさえ思わされます。

こぶしファクトリー解散の直接的な理由はメンバーの一人の大学進学と発表されています、

しかしそもそも進学が脱退や卒業の理由になること自体がなんだかモヤモヤとした感情を生みます。アイドルに勉学は必要ないとまでは言いませんが、アイドルファンとしては、アイドルは夢を叶えてアイドルになったはずで、アイドルとして成功することを次の夢として持っておいてほしいのです。

そうであればこそ夢に向かうアイドルを応援できるのです。

セカンドキャリアを考えなくてはならない理由

ハロープロジェクトのこの数年内の卒業者の卒業理由を見てゆくと大半は新しい夢が見つかったというものです。

それは事実でもあるでしょうし、彼女たちはアイドルですから後ろ向きな理由やあまりにも現実的な理由であれば、はっきりと言えないこともあるのでしょう。

いずれにしても20代前半までには仕事としてのアイドルを辞めることになるなら、セカンドキャリアを気にしながら活動をするのはある意味でしかたないことなのかもしれません。

ただ夢を売るアイドルが現実に押し流される姿を見るのはなかなか寂しいものがあります。

そしてこのすべての背景には彼女たちの収入の低化があると考えます。

かつてのモーニング娘。のメンバーは長者番付に多く名を連ねていました。

想像でしかありませんが、現在のメンバーの収入はそこにはおよそ及ばないレベルにあると思われます。

一方で彼女たちの歌やダンスのレベル、あるいはメディアの露出などで要求されるレベルは数段上がっていることは確実で、彼女たちの笑顔の裏には本当に多くの努力や苦労があるのでしょう。

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アイドルファンとしてはアイドルのパフォーマンスを安定的に鑑賞できて、彼女たちが紡いでゆく物語を見届けたいと思うだけなのですが、そのためにアイドル事業者には商業的には一定の成功をしてもらわなければなりません。

経営の悪化のあおりを受けて最悪な結末の物語を見せられるようなことは本当に御免被りたい。

人口構成の変化や趣味の多様化もあって、音楽産業自体が転機をむかえています。長らく続いたアイドルブームもそろそろ頭打ちかもしれません。ストリーミングなどの音楽媒体も変わりつつあります。

ハロープロジェクトのビジネスモデルは古臭くもあって、安定しているようにも見えますが、必ずしも新しい潮流に適応できているとは言い難いところがあります。

人的コストや楽曲の制作コストはおそらく低廉化しているはずなので、コストのかかるメディア向けのプロモーションなどは控えて、ネット向けに変更し、ライブやイベントは限界費用が高いのでストリーミングやサブスクライブなどに軸を移していけばなんとかなりそうな気もするのですが、素人考えなのでしょうね。

「辛夷の花」を聴いていると、人知れずでもどこかで咲くのであれば物語としてはきれいに終わるのかなとも思ったりしました。

メンバーそれぞれの花もどこかで咲いていてほしいですね。

カリュウ

フリー・ダウンシフター 兼ブロガー
収入を減らし、生活の質を求める減速生活を20年以上実践中/節約、家計改善の情報、健康や読書の話題を書いていきたい
闇雲に働くのはやめよう/下流志向/ハロプロヲタク/inkscapeトレーサー/英語小説発掘/古代史研究/プログラミング/ウォーキング/九州在住

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