認知バイアスの回避法

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人間の心は必ずしも合理的でロジカルに動いているわけではありません。心理学ではこうした心のエラーを認知バイアスと呼んでいます。ここでは代表的な3つの認知バイアスとその回避方法について簡単に紹介します。

3つの認知バイアス

認知バイアスは人類の誕生以前の自然環境への適応に起因すると考えられています。私達の祖先は捕食者から逃れ、厳しい生存環境のなかで繁殖してゆくために、迅速な判断を必要としていました。迅速な判断をするためには、多くの情報を集めた上で論理的な思考を組み立てるような思考方法は向いておらず、むしろ少ない情報からより適切である可能性の高い選択肢を素早く選択する方法がよかったのでしょう。

しかし現代社会においては、そうした迅速性に特化した思考法は必ずしも良いとは限りません。より理性的で合理的な判断をもとに生活してゆくためには、人間の心に染み付いた認知バイアスによる思考の罠に陥らないよう、できるかぎりの努力をしてゆく必要があるでしょう。

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流暢性のワナ

あらかじめ自分の能力を正確に見積もることは意外に難しいことです。私たちは明確な根拠もなく自分の能力を過信する傾向があります。これは流暢性の罠として知られています。

たとえば、プロジェクトの完遂に必要な時間を大幅に過小評価してしまったり、スピーチの準備を怠って失敗したりすることなどがあります。私たちは何かについて自分がどの程度うまくできるかについて自信過剰になってしまうことがあります。誰かが事も無げにやっていることを見たりすると自分にも簡単にできることだと思ってしまいます。

流暢性のワナへの対処法:初めて何かを行う際には過剰に準備して、潜在的に起こりうる失敗の可能性について十分に検討しておきます。また全く予備知識がないことに関しては無理に推測で計画を立てないことです。知識を持っている人と相談したり情報を集めることで自分の能力と状況を適切に評価できるようになります。

ネガティビティ・バイアス

人間にはポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向ける傾向があり、記憶にも残りやすい性質があります。これをネガティビティバイアスといいます。

初対面の人物を肯定的に紹介されたにもかかわらず、否定的なことをひとつ聞いただけでも評価はかなり低下する傾向があります。否定的なバイアスは不合理な選択に導かれる可能性があるためにリスクが高くなることもあります。ネガティビティバイアスは過去において良いと判断したことでも否定的な経験をするとネガティブな情報のほうが評価されやすいことから起こります。

たとえば幼少期にケガをしたり嫌な経験をすると、それに関連した選択はしづらくなります。これは人間の生存本能に基づいたリスク回避の傾向としても説明されます。

ネガティビティ・バイアスへの対処法:何かを選択するときは肯定的な情報を強調するように意識するようにしてください。11%の脂肪が含まれていると言う代わりに、89%が赤身であるというふうに考えます。フレーミングを反転させてみて多角的に情報を分析するようにしましょう。

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確証バイアス

確証バイアスはすでに信じていることを裏付けるように情報を集めたり、解釈しようとする傾向のことをいいます。あなた自信が持つ新しい可能性を見逃してしまうため、バイアスのなかでは最も悪影響のあるものです。

私たちはいったん何かに疑いを持ったり、考え方のフレームを作ったりするとその考え方に沿った情報を無意識に探してしまいます。それを裏付けるように情報を解釈して、考えをますます補強してゆきます。社会にある差別や偏見、いわゆる陰謀論とされるようなものも確証バイアスによって助長されているのです。

確証バイアスへの対処法:何かの判断を下す前に、考えられるすべての説明を検討するようにしてみてください。まず逆の仮説を立ててみてそれがどの程度の説得力を持つかを吟味します。さらに他に有望な仮説が立てられる可能性がないかを常に選択肢として持つようにして、判断の確信をあまり強めないように意識します。さまざまな視点から問題を見ることで、確証バイアスによる影響を少なくすることができるでしょう。

狩生

  ■ フリーダウンシフター ■
  ■ 減速ライフを実践中! ■
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読書 / 英語小説 / 古代史研究 / ドロー系 / ウォーキング / python / 脱消費主義 / 新米ブロガー

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