アメリカ人は浪費が多いというイメージがありますね。実際にはどのような生活をしているのでしょう。統計によると、平均的なアメリカの家庭は2021年、60,000ドルを支出したそうです。ここでは世代別に支出の内訳の違いを見ていきます。
世代別の支出額
世代別に見るとX世代(1965年〜1980年生まれ)の人々が一番多くの支出があったようです。年間平均支出額は83,000ドルとなっています。この世代が働き盛りであることと、子育てや、住宅ローンを払うことが多いので当然かもしれませんね。
世代 | 生まれ年 | 年間平均支出額(2021年) |
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サイレント世代 | 1945年以前 | 45,000ドル |
団塊世代 | 1946年から1964年 | 62,000ドル |
X世代 | 1965年から1980年 | 83,000ドル |
ミレニアル世代 | 1981年から1996年 | 69,000ドル |
Z世代 | 1997年 | 42,000ドル |
X世代は両親と自分の子供を経済的に支援することが多くなって、サンドイッチ世代とも呼ばれるそうです。
ミレニアル世代は2番目に支出が多く69,000ドルの支出をしています。X世代と支出内訳が似ていてトップ3費目は住宅費、医療費、健康保険料になっています。
費目別の特徴
世代を通して共通している傾向もあります。最大の支出になっているのが住宅費だということです。どの世代も年間総支出の30%以上を占めています。これは日本国内でもほぼ同じですが、絶対額はかなり違っていますね。
世代 | 住宅費(2021) | 総支出に対する割合 |
---|---|---|
サイレント世代 | 17,000ドル | 37.3% |
団塊世代 | 21,000ドル | 34.2% |
X世代 | 26,000ドル | 31.7% |
ミレニアル世代 | 24,000ドル | 34..8% |
Z世代 | 15,000ドル | 37.1% |
もう一つ共通している費目として娯楽費があります。どの世代も総支出の4%以上をレジャー・娯楽に費やしましたが、最大でも団塊世代とX世代の5.6%でした。
世代 | レジャー・娯楽費 | 総支出に対する割合 |
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サイレント世代 | 2,000ドル | 4.5% |
団塊世代 | 3,500ドル | 5.6% |
X世代 | 4,700ドル | 5.6% |
ミレニアル世代 | 3,500ドル | 5.0% |
Z世代 | 1,700ドル | 4.1% |
Z世代は娯楽費が最も少なくなっており、この世代が質素で冷めていると言われている通りの特徴が出ています。
世代で異なっている費目
世代によって最も異なる費目は医療費です。これは日本国内と同様ですね。
サイレント世代は医療に年間7,000ドルも費やしています。これは総支出の16%に相当します。Z世代では1,400ドル、総支出比で3%でした。
世代 | 医療費(2021年) | 総支出に対する割合 |
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サイレント世代 | 7,000ドル | 16% |
団塊世代 | 6,600ドル | 11% |
X世代 | 5,600ドル | 7% |
ミレニアル世代 | 4,000ドル | 6% |
Z世代 | 1,400ドル | 3% |
若い世代は医療費は少ないのですが、保険に入っている割合も低いため、病気にかかると多額の費用がかかってしまうこともあるそうです。
まとめ
アメリカの家庭の支出を見てきましたが、支出割合を見ると日本国内との生活支出の感覚とそれほど変わらないのかなという印象もあります。もちろん細かく見ると特徴的なところもあり、おそらく住宅への情熱は日本人より高いのでしょうね。また医療費が世代によって大きく変わり、アメリカの高齢者は医療に関しては日本と比べて大変なのではないかと思います。
最近は円安が進んでいることもありますが、絶対額で見ると金銭感覚を倍以上は変換しないとピンとこない金額になっていて、国際的にこれほど変わることもあるのだなあという感想をもちました。
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