The U.S. Census Bureau reports average and median U.S. incomes in September of each year.
In 2020, the average household income was $97,026. The median household income—the number more frequently cited—was $67,521.
https://www.thebalancemoney.com/what-is-average-income-in-usa-family-household-history-3306189
”米国国勢調査局は毎年9月にアメリカ国内の平均収入と中央値を発表します。2020年の平均世帯収入は97,026ドル(約1400万円)、世帯収入の中央値は67,521ドル(約1000万円)でした。”
平均的アメリカ人の家計はどんな感じ?
なんだかんだ言っても世界経済に最も大きな影響を及ぼすのはアメリカ経済です。そのアメリカ経済の基盤をなしている米国人の家計の動向は、わたし達の経済社会にも間接的に関わってくるという意味で重要性があるでしょう。また実際の米国人の生活を知ることは、彼らの考え方を理解する上でも役に立つと思います。
米国の国勢調査の概要
米国の国勢調査では以下の基準で調査が行われています。
- 1人あたり所得:15歳以上の人、1人あたりの所得
- 家族世帯収入:二人以上の親族が同居する世帯の平均
- 世帯収入:その住宅に住んでいる人全員の収入の和になります。人数や血縁関係は関係ありません。
- 国勢調査では年齢、世帯主との関係、人種、教育、住居の種類ごとに収入が分析されます。
2020年の米国人の世帯収入中央値
世帯収入の中央値は2019年の69,560ドルから2020年では67,521ドルに低下しました。世帯収入は2010年以降は継続的に増加していたため、それ以降で最も大幅な減少になっています。これはコロナ禍の影響があるのでしょう。
現在の日本国内の世帯収入中央値(437万円:厚労省2020年)と比べると倍以上になります。為替レートや物価水準の違いなども加味しても圧倒的に米国家庭のほうが豊かだ、とは言えそうです。
米国人の個人収入中央値
それでは個人の収入の変化はどうなっているでしょうか。
2020年の米国人一人あたりの実質所得中央値は35,805ドル(約520万円)でした。これは2019年の36,426ドルより1.7%低くなっています。
ちなみに一人あたりの平均収入は53,996ドルとなっています。これは2019年の54,129ドルより0.25%低くなりました。
米国の貧困率
米国政府はこの平均家族世帯収入統計をもとに貧困の基準を定めています。近年は平均所得が高くなっていたので基準以下で生活している人の数と割合は減少していました。
2020年の米国の貧困基準値は4人家族で26,496ドル(約434万円)でした。これは上記の日本の同年世帯収入中央値とほぼ同額です。
この基準値では23,720万人のアメリカ人が貧困だということになります。2019年と比較して330万人増加しました。貧困の割合も過去最低を記録した2019年の10.5%から11.4%に増加しています。
米国の収入格差
2019年の米国の収入上位1%は調整後の総収入で546,000ドル(約8000万円)となっています。これは世帯収入の中央値の7倍以上です。
まとめ
平均収入の中央値は、平均的なアメリカ人がどれだけ稼いでいるかを示しています。これにより彼らが消費に回せる金額が予測できますし、経済の7割は個人消費が占めているので重要な指標となります。
米国人の収入は日本国内の収入平均と比較して圧倒するほどの差があり。米国での貧困基準をあてはめると日本人の半数は貧困という判定になってしまいます。
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