YouTubeは米国でパイロットプログラムであったYouTube Premium Liteプランを正式に開始したようです。月額7.99ドルの広告なしサブスクリプションです。日本国内でも導入されるかは不明ですが、いずれ発表されるのではないでしょうか。
YouTube PremiumとPremium Lite
YouTube プレミアムとプレミアム ライトの主な違いは、Premium LiteにはYouTube Musicが含まれていないことです。つまりYouTubeはよく見るけれどYouTube Musicは使っていないという人にはお徳なプランということになるでしょう。
またPremium Liteではダウンロード機能やバックグラウンド再生機能が省かれるそうなので、これらの機能を使う人は注意が必要です。また音楽やミュージックビデオには広告が入るものの視聴は可能です。
仮に国内でPremium Liteが提供されるとすると、どれくらいの価格になるかはかなり予測しにくいです。現在の国内のYouTube Premiumは月額1,280円ですが、これは米国のプラン(月額13.99ドル)と比較するとかなり安くなっています。もちろん前提となる条件が各国で違うので比較は難しいのですが。
仮に標準プランなどが変わらないとすると、Premium Liteは月額780円から980円あたりになるのかなと予想します。
Premium Lite 導入の影響
日本国内では基本的にYouTubeの広告を除去する目的にPremiumに入っている人が大多数で、YouTube Musicはオマケサービス扱いになっているのではないかと思われます。そうした状況であればPremium Liteプランが導入されると現在のPremiumユーザーの大半がPremium Liteへ移行してしまうかもしれません。
逆にYouTubeがその可能性を避けるのであれば、Premium Liteの導入は当面見送られるということもあるでしょう。
YouTube Premiumの会員数は昨年1億人(世界)を越えたそうですが、このうち国内は1000万は越えている程度でしょう。また国内の音楽ストリーミングサービスにおけるYouTube Musicのシェアは10%程度であると言われていますので、これにはYouTube Premiumの会員がそのまま算入されているわけではないと考えるしかありません。
いずれにせよPremium Liteプラン導入の影響によりYouTube Musicの利用者が大幅に減るのであれば、国内の音楽ストリーミングサービスも大きな影響を受けるでしょう。またYouTube Musicの単体販売やサービス内容自体も変化してゆく可能性が高いでしょう。
また音楽業界では、広報やプロモーションの媒体としてのみならず、活動の主体もYouTubeが起点になりつつあります。そう考えるとプラン追加の影響の波及は国内音楽の情勢にも及ぶのではないでしょうか。
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