ChatGPTを上手く使うコツ

スポンサーリンク

ChatGPTは様々なことに使うことができる素晴らしいツールですが、一般の人が実際に活用するためには事前に知っておいたほうが良い知識がいくつかあり、意図通りの結果を得るためには多少のコツがあります。

ChatGPTにできること

ChatGPTは多用途なツールで、様々な仕事をこなすことができます。情報の調査、データからの情報の抽出や変換、翻訳、テストの採点など多岐にわたる機能があるため、どう使ってゆけば良いかを理解することは案外難しかったりします。

またAI全般に言えることですが、開発速度の目覚ましい新しいテクノロジーであるためまだ問題を内包しており、機能的な限界があります。AIの問題点や機能の制限を知っておくことで便利に安全に使うことができるようになるでしょう。

ChatGPTの制限

ChatGPTと少し会話してみればわかることですが、現在は直接インターネットにアクセスして新しい情報を得ることはできません。ChatGPTの出力は2021年時点で入手可能な情報に基づいています。

またChatGPTについては画像や動画を直接生成することはできません。こうした場合は基本的に別のAIを使用する必要がありますが、支援やサポートするツールも揃いつつあります。

ChatGPTを効果的に使うためには

ChatGPTを上手く働かせるためにはプロンプト作成のスキルを磨く必要があります。プロンプトは会話文によるコマンドだと考えれば良いでしょう。適切で説明的なプロンプトを作成することがChatGPTに質の高い出力をさせるコツになります

基本的には実際の人間を相手にしているように話しかければ良いのですが、会話文よりはかなり具体的で説明的な文章にする必要があります。それもなるべく詳細で不足のないようにしなくてはなりません。

「iPhoneブログの記事タイトルを作成して」というような曖昧さを含むプロンプトではなく、「新規のユーザーに向けて新型iPhoneを紹介して、iPhoneの使いやすさや利便性を知ってもらいたいと考えています。読者が新型iPhoneの記事を読みたくなるような記事タイトルをいくつか作成してください」という感じに具体的に誰に向けて何を伝えたいかを明確にしたプロンプトを作るようにしてみましょう。

もう一つのコツは、AIの役割を明示的に指定することです。つまりAIに特定の人物や立場、企業などを演じさせるわけです。「新型iPhoneの素晴らしいところを教えて」ではなく「ティム・クックCEOの立場から、新型iPhoneがどう素晴らしいのか、ユーザーがどういう体験をするのかを説明してください」というふうなプロンプトにします。

他にChatGPTを使うコツとして

  • 望む出力が得られるまで質問を繰り返しましょう
  • プロンプトを少しづつ変更することで出力を望む方向に近づけてゆきましょう
  • 出力の量(文章の長さ)は指定することができます
  • 主張の根拠や出典を示すように指示することができます

このようなことを意識しながら適切にプロンプトを作成すれば、意図に近い出力結果を得ることができるようになるでしょう。

ブログ記事の作成

ChatGPTをブログ記事を作成するためのツールとして使うことを考えてみましょう。

ブログ記事では記事の核となるキーワードの選定と効果的な見出し作りが重要になります。ChatGPTはこうしたキーワードの選定や見出しを作成することは比較的得意な作業になります。

最初にブログのテーマに沿ったトピックを複数あげてもらいましょう。「新型iPhoneを紹介するためのキーワードを10個あげてください」

そうすると10個の様々な切り口のキーワードを含んだトピックが出力されます。その中で気に入ったものがあれば今度は記事のアウトラインを書いてもらいましょう。「iPhoneの新カメラシステムの新機能を解説するブログ記事のアウトラインを書いてください」

こうして出力されたアウトラインを必要に応じて修正しながら記事を書いてゆけば効率的にブログ記事を作ることができるでしょう。

記事本文も書いてもらうことはできますが内容の検証が必要になります。かえって手間が増える可能性が高いですし、魅力的で独創的な内容になることはありません。もちろん無編集でそのままコピーするようなことはやめておいたほうが良いです。

文書の校正と編集

これまで書いたことのない新しい内容の文を書くときはやはり時間がかかったり、冗長になったり不足があったりとなかなか難しいものです。ChatGPTはテンプレートとして使える文書を出力をすることができます。どのような文書が必要であるかを伝え、文書に必要な情報を補足して付け足しましょう。

出力された文書をもとに加筆や修正を加えながら下書きとなる文書を作成しましょう。そしてChatGPTはこうした下書きされた文書の修正、要約、改善するためにも有用なツールとなります。

いくつかの段落ごとにChatGPTに入力し、コンテンツの改善をしてもらいます。ここで重要になるのは入力したコンテンツの文体や表現方法を維持するように指示することです。これによりコンテンツのトーンはそのままに、記述された内容だけを修正してくれるようになります。

※ChatGPTは会話ツールなので以前の会話(プロンプト)との関連性を保持しようとします。これにより同じタスク内容の指示であれば繰り返す必要はありませんが、タスクが別になる場合は新しいタスクであることを伝えて会話をリセットしましょう。

スポンサーリンク

プログラミングコードの生成とデバッグ

おそらくAIを最も有効に活用できる用途は当面コーディングということになるでしょう。ChatGPTはプログラミングコードの生成が行えると同時にデバッグにも利用できます。

例えばエラーが発生するコードがある場合に問題の内容とその修正方法の特定ができます。もちろんコード自体も生成でき、CSS、HTML、JavaScript、PHPなど様々なプラグラミング言語を理解します。

コードの生成には処理内容を具体的にまた厳密に指示したプロンプトが必要になりますが、手動によるコーディングほどには神経質に記述しなくても構いません。生成されたコードともに実装するための方法のインストラクターが付いています。

またプログラミングの学習者にとってもChatGPTは有用です。スクリプトを入力するとそのコードの内容と目的を説明してくれます。

シナリオの作成

シナリオのようにストーリーのあるものも基本的にブログ記事と同じプロセスで作成できます。映画や演劇のためのシナリオだけでなく、動画や音声配信のための台本なども作ることができるでしょう。

このようなシナリオは演出方法やエフェクト、編集方法などの指定も付与されます。すぐに生成AIにより映像作品を生成するところまで実現することになるでしょう。

マーケティングでの利用

ChatGPTの活用法で意外に伸びるのは市場調査への利用かもしれません。顧客へのアンケートを作成するような場面でも適切で有効なアイデアとともにニーズにあった質問を提案することができます。

もちろん具体的な顧客ターゲットを抽出するためにも利用できます。最も有効な年齢層や収入、教育レベル、居住地域などを出力してくれます。

もちろんどのような利用場面でもAIの出力をそのまま真に受けることはしないようにするべきです。

製品説明の記述

AIの活用の中では大量のテンプレート的な文章や機械的な記述の多い文書の作成が最初に使われることになるでしょう。多種の製品を扱うネットストアなどでは適切な商品説明が大量に必要になります。こうした場面で役に立つのがAIだと言えるでしょう。

ChatGPTを上手く使うコツまとめ

ChatGPTはブログ記事の作成や校正、コーディングやマーケティングなど多くの実用的な用途があるツールです。適切なプロンプトを作成することができるようになれば利用範囲も大きく広がるでしょう。

そしていくつかの制限や限界があることも意識しながら利用することも重要になります。すべての出力結果を単純に正解として受け取ることはリスクになり得ます。有用な提案者として使うことをおすすめします。これは仕事を肩代わりする代理ではなくて支援ツールです。

ChatGPTはいずれ様々なAIや生成AIと結合され、マルチモーダルな機能を獲得することになるでしょう。そうした進化したAIも会話型のインターフェイスを持ち、使い方も現在のChatGPTとそれほど変わることはないのだと思います。

これからのAIの進歩が何を私たちにもたらすかはまだわかりませんが、楽しみにしたいと考えております。

狩生

  ■ フリーダウンシフター ■
  ■ 減速ライフを実践中! ■
  ■ のんびり生きましょう ■

読書 / 英語小説 / 古代史研究 / ドロー系 / ウォーキング / python / 脱消費主義 / 新米ブロガー

著者をフォローする
AI
スポンサーリンク
著者をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました