わたしは個人的な収支や資産管理のために家計簿を長期にわたって付けてきました。どれくらい参考になるかはわかりませんが、この記事では個人的な家計簿の付け方について解説してみたいと思います。
家計簿を付ける目的
家計簿を付けることには様々な利点があります。家計を管理し、安定的に継続させ、資産計画を実現します。しかし家計簿を付けること自体は手段でしかありません。何のために付けているかをしっかりと意識しながら家計簿を付けることが目的化しないようにしましょう。
わたしが家計簿を付ける目的
わたしが家計簿を付け始めたのはもう20年以上前になります、最初から明確な目的があって家計簿を付け始めたわけではありません。
当時は収入がそこそこあったにもかかわらず、あまり貯金ができずにいましたので、一度、生活や支出を見直してみようというのが始めた動機であったと記憶しています。
最初は適当に支出を記録するだけの簡単な家計簿でしたが、数ヶ月ほど付けるだけで自分の支出傾向は把握できました。
記録から自分がどういう支出に気をつければいいのか、どういう支出が影響が大きいのかが確認できたわけです。
一人の生活ということもあって、もうその時点で「家計の把握」が概ね達成できたことになります。
家計簿を付けるメリットはいくつかあると思うのですが、最も大きいのが「家計の把握」です。
当時のわたしは「家計の把握」の重要性をあまり意識はしていなかったのですが、今から考えれば、まず把握ができていなければ家計に関して何も始まらないと思います。
そして「家計の把握」だけなら数ヶ月も家計簿を付ければ誰でもできることなのではないか、と考えます。
「家計の把握」ができたあとは「支出の抑制」「計画的な支出」「継続的な貯金」「資産の管理」など目的は少しづつ変わってきたと思います。
数年前からそうなのですが、20年以上も家計簿を付けているとほとんどの目的は達成してしまった感じがあります。
と言うのは、もはや自分があとから考えて無駄な支出をすることはない、という自信がつきましたし、収支のバランスは崩れる心配は必要ないほど安定してしまいました。
現在の目的は、年末に年間の家計の決算を取り、年ごとの推移を見ることで家計の状況の確認することになっています。
記録を付けるペース
家計簿を付け始めたばかりの人にはとりあえず毎日、支出ごとに付けることをおすすめしますが、慣れてくれば数日ごとにはすぐになると思います。
わたしは目的が年間決算だけになっていることもあって、この10年ほどは記録を付けるペースがだんだん伸びてきました。
数週間ごとに付けていた期間が長かったのですが、この数年は数ヶ月ごとになり、今年は10月末に最初の記録をしました。来年は年末まで伸ばしてみようかと思っています。
目的として支出の詳細が必要なうちは忘れないうちにそれぞれの記録をしたほうが良いのですが、支出の詳細よりも総額のほうが重要になってくると次第にまとめて記録したほうが効率がよくなってきます。
長スパンで支出を付けるにはレシートなどをきちんと管理することが必要になってきます。費目別ではなく支払いアカウント別にレシートや支払い明細を管理したほうが良いでしょう。
クレジットカードや電子マネーはアプリ等で使用履歴が辿れるのでそちらで管理したほうが早いことも多いでしょう。ただし電子マネーは閲覧できる履歴が数ヶ月であるものが多いので注意しましょう。
個人的には現金での支払いがほとんど無くなっていますので、たまに発生したときは必ずレシートや記録などを残すように意識しています。
家計決算
年間での決算だけが目的になってくると、支出ごとの「日付」はあまり重要ではなくなります。また大まかな費目には分けて運用していますが、費目もそれほど意味を持たなくなります。
また年間収入と年間支出については総額がだいたいわかればよく、資産の変動の影響のほうが大きくなってきます。
現金の取り扱いは少額なのでもはや管理から外しても良いのかもしれないと考えています。
記録は年に数回になっています。たしかに一回ごとの時間はかかるのですが全体的な効率は良くなったと思います。
年ごとの決算結果を一覧にした表をスプレッドシートに作っているのですが、同じような年だと思っていても見比べるとけっこう違いが見えてきて面白いものです。
現在は毎年なんとか少しづつ純資産が増える傾向にはなっていますが、これからも調子の良い年ばかりであるとは限りません。早めに問題を把握してライフステージの変化にも対応できるようにしてゆきたいと考えます。
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