家計簿はいきなり支出などをノートに記入し始めてもかまわないのですが、いくつか準備したほうが良いこともあります。
家計簿をはじめる前に
付ける期間をどうするか
現在の家計を把握するだけであれば、数ヶ月も付ければ十分でしょう。この場合はカンタンな方法を取ることもできます。
もちろん多くの方はいつまで付けるかなどは事前にはわからないでしょう。付けている途中で考え方も変化するでしょう。
ですから家計簿の目的を、以下の記事で言うところの第2フェーズ以降を考えている場合は、前もって付ける期間を決める必要はありません。目的が達成できたと自覚できたときにそのまま続けるかを考えてください。
家計簿を続けるモチベーションとして、あらかじめ期間を決めておくこともよいでしょう。
とりあえず1年間は続けてみるというのがおすすめです。これくらいであれば家計簿のパワーを十分に感じられると思います。
家計の範囲を決める
家計の範囲を決めるのは、必ずしもしなくてはならないことではありません。
ただし、後から家計の範囲を追加したり削除するのは、家計簿を長期で見た時に一貫性がなく資料性に欠けます。なるべく最初から十分で必要な範囲を見極めてください。
資産はすべての金融資産、電子マネー、ポイントやギフトカードの類を参入するのがおすすめです。不動産などは簿価で算入し、償却を定額で行うことです。
この辺りは別の記事で紹介する予定です。
負債もキャッシュカードやローンもすべて算入するのが良いでしょう。
何を使うかを決める
ノートや市販品の家計簿、パソコンのソフトウェアやスマートフォンのアプリ、オンライン上のサービスなど家計簿にはいろいろなものがあります。このうちの何を使ってゆくかを決めなくてはいけません。
基本的には自分に合ったものを使ってもらえれば、何でもよいと思います。
ただ、家計簿はどうしても計算を行う必要があり、紙に記入して使う家計簿はあまりオススメする気にはなりません。できればパソコンなどで自動で計算してくれるものが良いでしょう。
いずれにしても、最初は自分に合ったものを探すために、いくつかやり方などを試してみることにもなるかと思います。合わないものを使い続ける必要はないので、ある程度のところで判断し、別のものを試行してみましょう。
アプリケーションやサービスの中で何を選ぶかはいくつかポイントがあります。
パソコンのソフトウェアの場合は有料のものが多いのですが、いずれもデータの可搬性やアップデートなどの保守に不安があります。パソコンソフトウェア自体の市場が縮小しつつあるので、10年20年と長くみた場合、パソコンのネイティブアプリケーションは避けたほうが良いかもしれません。
スマートフォンのアプリも同様で、数年しか使わないのであれば問題ありませんが、長くなるほど不安があります。スマートフォンで使う場合はセキュリティ面でもオンラインサービスを使うほうが良いでしょう。
結局のところオススメは
カリュウが使っているのはパソコンでgnucashというフリーソフトウェアです。けしてとっつきやすいソフトではありませんが、GPLライセンスになっていて、パソコンであればどのOSでも使えるはずですし、突然消滅するようなこともありません。
次点としてzaimをあげておきます。カリュウは実際にはそれほど使っていないので、詳細はわからないのですが、資産全体やフローの流れはつかみやすくできていると思います。
最近の家計簿ソフトの売りとして、レシートの読み取り機能があるのですが、あまり評価はしていません。性能自体は悪くないのかもしれませんが、家計簿に必要な機能だとは思えないからです。
どう使うかを決める
まず、費目を決める必要があります。これは家計簿ソフトなどではテンプレートがあるでしょうからそれを基本にして考えてもよいでしょう。不必要な費目を削り、必要な費目を追加しましょう。
もちろん何が必要な費目かは、はじめてであればわからないでしょうから、これも必ず事前に決めなくてはならないものではありません。必要になったつど費目を作成し、使わないと費目だと判断できれば消せば良いことです。
会計期間は一ヶ月にしましょう、決算などは1年毎にすれば良いと思います。
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