小説を読むことが趣味だという人は多いでしょう。物語に浸って新しい世界を冒険することができるのは小説の醍醐味ですね。 では、こうしたわくわくする物語を自分で作ることを想像してみたことはないでしょうか。
最初から質の高い作品を作ることができる人はいません。ただ初歩的な文章を書くことができるのであれば小説を書くことは誰にでもできることです。
たしかに本格的な小説を書くには多彩な知識とともに、主題に沿った登場人物や時代背景を配置して、物語の構成を創り出す構想力とそれを牽引する文章力、読者の関心を引き続けるような演出力などが必要になります。小説は総合的な文芸だと言ってもいいでしょう。
このような文芸の技量を持ったプロフェッショナルな作家によって作られたものだけが小説だと思われるかもしれませんが、それはあくまで商業的な作品である場合の話です。
趣味で執筆する小説であれば作品の出来などは自分が納得できる範囲を目指せば良いので、それほど求められる技量レベルが高いわけではありません。近年の投稿小説ブームを見ても小説の創作は普通の趣味として定着していると言って良いでしょう。
今回の記事ではこの”趣味としての小説執筆”を紹介させていただきたいと思います。
小説執筆とは
一口に小説と言っても形式や内容は様々なものがあります。人それぞれに書きたいと思うものも異なりますし、書き方や表現の方法も多様に存在します。
小説を書くということは内容や構成、テーマ、表現方法など全てのことについて自分で決めて自分で作品にしてゆくという非常にクリエイティブな作業になります。誰も見たことのない新しい世界を創造してゆきましょう。
もちろんこれは大変な作業にはなるでしょうが、自分の納得のゆく作品をじっくりと作り上げることができれば大きな達成感を得ることができるはずです。
もちろんプロットのアイデアを生み出したり、キャラクター設定や物語の構造を作ることなどはそれなりに技術の上達や試行錯誤が必要であり、文章自体も実際に書いて経験を積んでゆく必要はあります。
逆に最初は拙い文章のつまらない小説ができあがったのだとしても、いくつも書いてゆくうちに次第に洗練された作品が書けるようになってゆきます。
基礎的なノウハウは書籍や文章教室などから得るのが良いでしょう。そしてある程度の経験を積んだあとは自分の技量に関して自分自身で管理しながら伸ばしてゆくような工夫をしてみましょう。
趣味としての小説執筆
まったくの初心者なのであれば、安定したレベルの作品が書けるようになったと自覚できるまでは他の人に作品を見せない前提で執筆自体を楽しむのが良いと思います。創作はあくまで個人の趣味であることを意識して楽しんで書きましょう。
完成した小説の感想を他の人から聞いてみたくなるかもしれません。これは小説が読者に向けて書かれるものなのでそうなるのが自然です。何度か読み返した上でも本当に作品に自信を持てるのであれば投稿小説サイトに投稿してみましょう。
小説は長らく個人で最初から最後まで創作するものでしたが、プロットやアウトライン、文章の執筆などで複数人で分業するような制作方法も生まれつつあります。文章を書くのが苦手だけどアイデアや構想、登場人物の造形などは得意だ、というような人はプロットや設定だけなど分業した一部に特化するという方法もあります。
大作では下準備や資料集め、考証作業などが必要になるのですが、簡単な小説であれば小説の執筆はスマホやパソコンがあればいつでもどこでもできるでしょう。小説の執筆には決まった方法や作法があるわけではないと考えていてもとりあえずは大丈夫です。
基本的に自分が思い描いた世界の物語を自由に書くというスタンスを取るのが一番良いと思います。
小説執筆の楽しみ方
小説を書き上げるのは熱量が必要になります。こういう作品を作りたいという情熱ですね。熱量を高めるのに苦労するという話はよくあることです。頭の中である程度の物語の構成は出来上がった状態で、執筆しながら細部の調整をするのが主流なのですが、イメージが不安定な状態で書き始めると物語がまったく進まない状態になったりします。
また熱量の高い状態では客観的に作品を見ることが難しいため、書き上がった後はしばらく置いてから読み返すようにすると客観的に作品を評価できて自分の技術的な問題点を洗い出すことができます。
自分で書いて自分で評価する、自分の問題点を自分で見つけて改善点を精査する、熱量も自分で高めたり冷ましたりするという作業を繰り返すことになります。趣味としての小説の執筆はこうした繰り返しの中で自分の上達や生み出した物語を自分でいかに楽しめるかにかかっています。
そして自信作が生まれたら投稿小説サイトはたくさんありますから、そうしたところで公開してゆくのも良いでしょう。こうしたコミュニティには小説を書くのを趣味にしている人がたくさんいます。
小説執筆の注意点
小説は良くも悪くも自分の内面をさらけ出すという特性があります。自分のことにあらためて気づけたりする効用もあったりするのですが、自作の小説を公開するとなると実質的に自分自信をさらすような面があります。
そこで強い批評を受けたり、評価が低かったりすると大きな衝撃を受けることになります。そうしたところも覚悟した上で投稿しましょう。
とはいえ小説はいかに読み手を楽しませることができるかが勝負になりますので、読み手との対話は遅かれ不可避ということにはなります。そこを乗り越えて名作を生む作家になることができたなら本当に素晴らしいことだと思います。
まとめ
小説の執筆はお金がかからず場所や時間を選ばず一人でできるのでダウンシフター向けの趣味としてはかなり評価が高いと言えます。しかも創造的であり、自己成長をしてゆく過程も楽しめます。構想を生み出す過程では様々なジャンルについてを調査したり探求することにもなるでしょう。
成長実感度 | 知的探求度 | 自己表現度 | 健康増進度 |
9 | 8 | 10 | ー |
お金がかからない | 一人でできる | 時間を選ばない | 場所を選ばない |
○ | ○ | ○ | ○ |
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