今週のYouTubeMusic Weekly楽曲ランキング 2024/5/24

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YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年5月24〜5月30日を見ていきます。

Top100

今週の入れ替わり曲は25曲、新着曲は19曲、リエントリー6曲でした。今週は比較的入れ替わりが多い週になりました。

上位陣はそれほど変わっていませんが、2位に「BON (Number_i)」が新着で入りました。この曲の再生数は既に2000万回を超えていますので動画リリース日が数日早ければ余裕で1位になっていたでしょう。

今週のTop100総再生数は1億3285万回、一位 Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)は832万回、100位は49万回でした。

ポイント考察:二極化する再生数

YouTubeの再生数を音楽コンテンツ製作者側が実際にどれだけ意識しているかはわかりませんが、もはや音楽に関しては動画自体がコンテンツの中心になっている現状もあると思われますので、再生数が音楽事業や活動の成果としての指標になり、重要性はいよいよ増してくるでしょう。

YouTube動画の基本的傾向としてアップロードされた直後が最も再生されやすいということがあります。また時間が経つにしたがって再生数は落ちてゆくものの、音楽の物理メディアと比較すればかなり長期にわたって安定的に視聴されるという傾向があると言われています。

YouTubeMusicランキングは基本的に単純な再生回数の順位なので、楽曲の評価の順ということにはなませんが、コンテンツは消費されるためにあるとすれば、やはり再生数は消費して楽しんだ量を示すので無視はできないでしょう。

楽曲ランキングの再生数配分の特徴としては上位の曲に極端に偏っているということがあるでしょう。Top100でも上位20曲で総再生数の約半分になります。おそらく圏外の曲を含めてもTop100の総再生数で半分程度に届くのではないかと思います。

一方で一般の動画の再生数上位を考えると、楽曲動画の再生数はそれには遠く及ばないわけで、YouTubeが音楽コンテンツの主戦場だとすると、音楽自体がエンタメとして選ばれなくなってきているという現実を端的に示してもいるでしょう。

とくに音楽コンテンツ事業の心配をするつもりはありませんが、YouTubeが既に音楽コンテンツの中心にあり、これからの音楽業界の行く末を左右するのであれば、コンテンツ製作者は戦略を練り直す必要があるのではないかと考えます。

まずYouTubeの視聴者には流行に乗ってバズった楽曲を追いかけるタイプと楽曲自体を評価して自分の好きな曲を能動的に選んで聴くタイプの2種類があると想定しましょう。

もちろん実際の視聴者にこのような分離があるわけではありませんが、マーケティングの対象としてそう考えてコンテンツを作ってゆくべきなのでしょう。

つまりリリースのタイミングを見計らい、タイアップを設定したりバイラルで2次的な利用がしやすいようコンパクトでインパクトのある楽曲を作る戦略と、楽曲の完成度を上げて生活に定着して定番化する曲を量産する戦略です。

後者の戦略は実際には困難でしょうから、おそらくインパクト狙いの曲が増えることになるのでしょうねえ。

今週の新着曲

今週はバズ狙いばかりで定番化しそうな曲がほとんどないように個人的に感じました。

あとはやはり新曲を発表するタイミングで関連曲が回りやすい傾向はあるようですね。アルバム曲やタイアップ関連が強いです。

2位 BON 他5曲 (Number_i)

Number_iは今週2位「BON」17位「GOAT」49位「Blow Your Cover」70位「No-Yes」84位「i」93位「Square-One」と新曲4曲を含む6曲をランクインさせています。

「GOAT」と「Blow Your Cover」の2曲は楽曲の完成度が高いのにイメージが大きく異なっていてグループとして多彩な表現をしてゆく意図を感じていました。今週入っている新曲はいずれもアルバム曲でやはりそれぞれが特徴的な曲になっています。

正直な感想としては「BON」はMVも含めて意味がよくわからない感じではありましたが、おそらくグループのスタンスを宣言したイメージ曲なのでしょう。「No-Yes」は疾走感のある良曲、「i」はバラード調J-POP。「Square-One」はヒップホップになっています。

個人的に男性グループの甘い歌声はあまり耳が受け付けないので避けていたのですが、Number_iは聴きやすいのでプレイリストに入れても良いかなと思いましたね。

BON

i

12位 How Sweet (NewJeans)

NewJeansはレーベルADORのアーティストで、5人組多国籍ガールズグループ。コンセプトが青春ノスタルジー、レトロ調になっていて楽曲もR&B調のナチュラルでもあり独特な不思議な印象があります。

「How Sweet」は今週78位の「Bubble Gum」よりポップになっていますが、コーラスやリズムが独特な曲になっています。

18位 毎日 – Every Day (米津玄師)

長回しのMVは流行りなのでしょうけど、やっぱり見入ってしまって曲が聴けないですね。個人的には今週11位「さよーならまたいつか!- Sayonara」のほうが好きかな。

50位 Truth in Lies (ずっと真夜中でいいのに。)

MVのアニメに見入ってしまう。曲はのっぺり疾走系ロック。

52位 初KO勝ち (椎名林檎 & のっち)

のっちって誰かと思ってたらPerfumeの人なんですね。アルバムがいろいろ工夫が凝らされているようで、そのうちの1曲になります。たしかに楽曲もMVもおもしろいですね。いろいろつっこみしながら聴きました。

54位 Armageddon (aespa)

MVを見ていると10人ぐらいいるように見えますが、aespaは4人組アーティストです。おそらく終末世界をイメージしているMVはかなり美麗な映像になっています。ただ楽曲は今週30位の「Supernova」のほうが良いかなあ。

58位 KING KONG (TREASURE)

TREASUREは韓国の10人組男性アイドルグループ。結成6年目なのですが、あまり目にしないので若干苦戦気味なのかも。楽曲は王道K-POP。

65位 ドラ1独走 (椎名林檎 & 新しい学校のリーダーズ)

歌詞を見てもドラ1が何なのかわからない。もっとも歌詞もよくわからないけれど、椎名林檎節ということで納得するしかなさそう。

68位 拝啓、俺たちへ (コムドット)

ランキングから見に行って、イケメンでもない妙に老けた若者が無理に制服着て微妙に上手くない歌を出しているなと思ってたら。YouTuber5人組が歌を出したということらしい。1人も知らなかったのは申し訳ない。

歌ってみた動画は珍しくないし、オリジナル楽曲を出しているアマチュアやVtuberは多いので、それ自体は特に目新しさはないのだけど、当ブログでは音楽コンテンツはこうしたものが主流になってゆくと密かに予想しております。

74位 Wish I could see you, but (あいみょん)

この声でカノン進行曲を聴くと「マリーゴールド」を微妙に外しながら歌われているように聞こえてしまう。まあ聴き手側の問題でしかないけれど。

77位 Lifetime Respect (DOZAN11)

The First Takeのチャンネル登録者数はそろそろ1000万に届きそうなので、当面は新着動画はほぼランキング入りする感じになるのではないでしょうか。

三木道三氏は久々に姿を見ましたが、あまり変わっておられませんね。ただ楽曲的にオッサンが歌うのは若干もやもやすることは否めず。

79位 明るい部屋 (LEX & LANA)

LEXはラッパーで、LANAはLEXの妹でシンガーです。ヒップホップのことはよくわからないことが多いのですが、LEXは下積みの時代があって現在は成功しているラッパーである、というぐらいな認識ではいます。

85位 RATATATA (BABYMETAL & Electric Callboy)

BABYMETALはそれなりに人気はあるはずなのですが、ランキングでは振るわずたいてい一週で圏外に去ってしまっているようです。おそらく今回もそうなるのでしょう。

Electric Callboyはコミックバンドというわけではないでしょうが、ドイツのエレクトロコアバンドだそうです。たしかにBABYMETALとは相性は良さそうですですね。

94位 junkie (swetty)

swettyはSoundCloud発ということで王道バイラル系アーティスト。実態はバイラル系ではありがちな調べてもよくわからず。

99位 青春謳歌 (feat. ano) (幾田りら)

2人は映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」で主演声優を努めたそうで、「青春讃歌」はその主題歌の一つ。

100位 Luna say maybe (初星学園 & Temari Tsukimura)

月村手毬はゲーム「学園アイドルマスター」のキャラクターの1人。来週は黄色の人が来るんですかね。これも新米アイドルが歌う曲っぽくはないのでゲーム内で歌っているのかは不明です。

狩生

  ■ フリーダウンシフター ■
  ■ 減速ライフを実践中! ■
  ■ のんびり生きましょう ■

読書 / 英語小説 / 古代史研究 / ドロー系 / ウォーキング / python / 脱消費主義 / 新米ブロガー

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