YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年5月31〜6月06日を見ていきます。
- Top100
- ポイント考察:YouTube MusicとSpotify 週間チャートの違い
- 今週の新着曲
- 17位 GONG (The Six Tones)
- 21位 WE ARE (STARTO for you)
- 38位 MIRROR (Ado)
- 49位 自業自得 (櫻坂46)
- 52位 Waiting for you in Bali island (DJ SHACHO)
- 55位 LIKE THAT (BABYMONSTER)
- 57位 Shooting Star (Kep1er)
- 69位 NINNIN JACK (IMP.)
- 70位 魔法の夜 (Bishonen)
- 85位 The Rolling Riceball (初星学園 & Ume Hanami)
- 87位 Mrs.Flamingo (Live) (HiHi Jets)
Top100
今週の入れ替わり曲は19曲、新着曲は11曲、リエントリー8曲でした。
Top10はほぼ先週と同じで、上位は安定しています。今週1位 Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)は初登場から21週目で16週連続1位を達成しました。今週2位のBON (Number_i)は動画の再生数(2500万回(6/9))から見ると余裕で1位かと思われましたが、国内再生数は案外少ないのかもしれません。
今週のTop100総再生数は1億2676万回、一位 Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)は790万回、100位は50万回でした。
ポイント考察:YouTube MusicとSpotify 週間チャートの違い
スマートフォンの音楽アプリは様々あります、Spotifyもその一つです。YouTubeは基本的に動画配信サービスであり、YouTubeMusic(YM)はYouTube Premiumのついでに利用している人も少なくないでしょう。音楽ストリーミングサービスのブランドイメージはSpotifyのほうが強いかもしれません。
実際アプリなどの利用率などもSpotifyのほうが高く、音楽を能動的に楽しむことを趣味にしている人からの支持は高いのでしょう。また映像なしの音楽コンテンツの動向を探るためにはSpotifyのほうが優れていると言えるでしょう。
Spotifyも週間の再生ランキング(Spotify Weekly Chart – Japan)を出していますので、今回は簡単にYouTube MusicとSpotifyの利用のされ方の違いをチャートから読み取ってみたいと思います。
まず基本となる再生数の違いを見てみましょう。1位から100位までの週間再生数の総計はYMは1億3千万ほどに対し、Spotifyは1億弱と少なくなっています。ただ100位は50万回再生ほどでありYMとほぼ同じですが、一方で1位の再生数は270万回ほどでYMの1000万回とは大きな違いがあります。
つまりSpotify基準で考えるとYMの上位再生数占有率は異様に高いと言えるでしょう。おそらくYM利用者のなかには再生数上位から選択してMVを視聴する人が一定数存在すると思われます。
チャートを構成する楽曲に関してはYMとSpotifyはそれほど大きくは変わらないように見えますが、それでもいくつか特徴があります。
まずSpotifyの今週のチャートではMrs.Green APPLEがTop100に15曲も入っており、Spotifyでは特定のアーティストのプレイリストを聴くことが主な利用のされ方なのでしょう。
またSpotifyチャートではUGC系やボカロ曲がほぼ入らず、楽曲のみでの利用が優先され動画での視聴を前提にしたような楽曲は弱い。さらにYMと比較してアイドルグループが全体的に弱く、ヒップホップ王道曲も若干少ない。
Spotifyチャート上位を維持するためには基本的な繰り返しの鑑賞に耐えられることが必要になると思われ、バイラル系的な短期消費を前提とした楽曲では難しいのでしょう。
今週の新着曲
今週は旧ジャニーズ系の曲が多い。ここまでくるとあえてリリースをぶつけてる説もあながち間違っていない気もしてくる。
今週もバズり狙い系の楽曲が多く、定着狙いが少ない。来週に確実に残るのはBABYMONSTARぐらいではないかと思います。
17位 GONG (The Six Tones)
The Six Tonesのロック曲。勝手なイメージの押し付けだけどロッカーファッションは無理をしてる感じがしてあまり似合っていないと思う。どちらかと言えば爽やかお兄さん路線で押してほしい。
21位 WE ARE (STARTO for you)
STARTO ENTERTAINMENTのプロジェクト”STARTO for you”は同社所属の14組75名によって構成される。「WE ARE」はチャリティーシングル。再出発にあたってのいろいろな意味でのメッセージがあるんだろうと思いますね。
38位 MIRROR (Ado)
説明不要でしょうが、Adoは基本的に配信限定で活動しているアーティストで、楽曲のほうを主体にするスタイルを意識的に貫いているのだろうと思っています。尖ってる曲の印象が強いですが、今作はギリギリ歌唱曲の範囲でムーディーに抑えている感じがします。
49位 自業自得 (櫻坂46)
個人的に坂道グループの詳細は知らないのと、楽曲もほとんど聴いたことがないので今回調べてそのまま書くのですが、櫻坂46は欅坂46からの改名で来年で結成10年目。現時点はおそらく27人構成。
今週の49位はグループの初登場順位としては微妙な位置である。韓流系アイドルグループを見ているとそろそろ無個性的な衣装とクラッシク系ダンス、ユニゾン主体の楽曲はどうしてもそろそろ厳しいのかなとは思ってしまいますね。
52位 Waiting for you in Bali island (DJ SHACHO)
そもそもDJ SHACHOが何なのかの説明が欲しいところなのですが、借金を抱えたまま失踪したことになっているレペゼンの社長が、何故か突然活動を再開して作った曲という認識で合っているのだろうか。
YouTubeMusicのランキングだからこそ入る曲なんでしょうねえ。
55位 LIKE THAT (BABYMONSTER)
BABYMONSTERは7人組のガールズグループでYGのBLACKPINKの後継的な位置にあります。多国籍グループですが、見ただけではそれぞれの出身はわかりませんね。
K-POP系のEDM曲ですが、PVではメンバーのスタイルの良さとダンスのキレが目を引きます。
57位 Shooting Star (Kep1er)
Kep1er(ケプラー)はWAKEONEの9人組ガールズグループ。当初は今月に活動が終わる予定であったものの来月以降も7人体制で継続することになった。
この曲もK-POP系のEDMでBABYMONSTERの新曲よりも柔らかい感じで聴きやすい。
69位 NINNIN JACK (IMP.)
MVを見た後に調べて驚いたのだけどIMP.はTOBEの7人組男性アイドルグループでメンバーはすべて日本人。ゴージャスなイケメングループ自体はそろそろ食傷気味にも感じなくもないのだけど、ニンニンは廃してスタイリッシュなほうに振り切ったほうが良いように感じました。
70位 魔法の夜 (Bishonen)
ジュニアはまだ存続していたのだなと驚くぐらいの個人的認識でいるのだけど、どう見たら良いのかが正直に言ってわからない。単に見なければ良いとは思うのだけれど。
85位 The Rolling Riceball (初星学園 & Ume Hanami)
花海佑芽はゲーム「学園アイドルマスター」の初期キャラの1人の花海咲季の妹という設定らしい。
MVはVtuberの歌ってみた動画風味、おにぎりキャラなんですかね。
87位 Mrs.Flamingo (Live) (HiHi Jets)
ここまで振り切るなら痛々しいとは全く思わないけれど、それでどこを目指しているのかは教えて欲しいところ。そろそろ日本の悪しき伝統芸的ノリも辛い時代に入りつつあるのではないでしょうかね。
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