YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年6月21〜6月27日を見ていきます。
Top100
今週の入れ替わり曲は18曲、新着曲は9曲、リエントリー9曲でした。
今週のTop10は若干の変動があり、2位に新着で「BREAKOUT(Snow Man)」が入り、先週36位の「はいよろこんで (こっちのけんと)」が3位に上昇しています。
今週1位 Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)は初登場から24週目で19週連続1位を達成しました。この曲はグローバルチャートでの再生数がかなりあるようで、世界的に聴かれる曲になっています。
今週のTop100総再生数は1億2848万回、1位「Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)」は721万回、100位は51万回でした。
ポイント考察:YouTubeMusicのグローバルチャートの現在
YouTubeMusicは地域別の週間チャートを見ることができます。先日、久しぶりにグローバルチャートを覗いてみて驚いたのですが以前はなかったような状況になっていましたので簡単にまとめてみたいと思います。
端的に言うと現在のグローバルチャートを席巻しているのはインディーです、インディーズではありません。インド歌謡がチャートの1/3ほどを占領しているんですね。
映画ではボリウッドやボリウッド楽曲などは既に一つのジャンルとして成立していましたから、この状況もそれほど驚くことではないのでしょう。もっともこれはインドのYouTube Premiumの月額料金が129ルピー(234円)であることとも全く無関係ではないのかもしれませんが。
Spotifyのチャートではそれほどインディーは目立っていませんが、これは単純にインドでのSpotifyのサービスシェアが低いためでしょう。
いずれにしても人口の暴力の影響は凄まじいなと感じます。いずれグローバルな音楽のトレンドはインド人の好みに適応してゆくことになるのでしょう。
またグローバルチャートではかつてほど米国のメジャー楽曲が目立っていません。ある意味で音楽コンテンツのコモディティ化を肌で感じることができます。
K-POPも健闘していると言えますが特色とも言えるイミテーション感、過剰演出感がグローバルなチャートラインナップだと浮き初めている印象があります。また未確認ですが、女性ガールズグループはランクインしているのですが、男性アイドルグループが入っていないと思います。
国内チャートからグローバルチャートTop100に進出しているのは「Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)」と「メズマライザー (サツキ & 初音ミク & 重音テト)」だけであり、国内音楽コンテンツの衰退と市場縮小をここでも感じます。国内音楽のドメスティック化、クラスタ化はますます進むことになるのでしょう。
チャートで概観しただけですがランクインしているインディーはまだ珠玉混交と言う感じもあり、こうした楽曲がもっと洗練されて商業化がこれから始まるとしたら本当に世界の音楽はインド楽曲が中心になってゆく可能性はかなり高いのではないでしょうか。
今週の新着曲
今週はSnow Manの新曲が2曲入りました。前作の「We’ll go together(Snow Man)」今週79位、「Crazy F-R-E-S-H Beat(Snow Man)」今週98位とリエントリーしており新曲効果があったようです。
2位 BREAKOUT (Snow Man)
「We’ll go together」は曲はよかったのですが、MVがオッサンが見るには眩しすぎてまともに見れていなかったこともあって、Snow Manは親しみのある家庭的イケメン集団という勝手なイメージがあったのですが、この曲のほうがメインの顔なのでしょうね。
曲もダンスも完成度が高いと思いますね、最近の曲しか見ていないので違うかもしれませんが代表曲となってもおかしくないでしょう。
17位 君は僕のもの (Snow Man)
メンバーのオフの風景という体のMVになっています。「BREAKOUT」と違いすぎて本当に同じ人たちなんだろうかと思うぐらいです。はっちゃけ感はやはりスマイルっぽいかな。
21位 うい麦畑でつかまえて (しぐれうい)
アップロードは一ヶ月ほど前なのですが、いきなり21位に入ってくるのはいかにもバイラル曲っぽい挙動だと思いますね。音楽はバイラルを中心に消費している人がもはや主流になりつつあるということなのでしょう。予測はしにくいですが売上や順位はもとからどうでも良い話ですね。
しぐれういは、一応イラストレーターが兼業でVtuberをやっているというのが建前なのだと思いますが、さらに兼業で音楽アーティストとして成功するのですから面白い話です。専業の音楽アーティストにとっては大変な事態なのでしょうけれども。
23位 Supernatural (NewJeans)
先日、NewJeansが国内デビューを果たしたという記事を見ましたが、グローバルチャートの常連になったアーティストにとって日本市場はもはや魅力的に見えないであろうという前提で考えると、このような挑戦はもはやありがたい話ですね。一方で国内市場は内向き傾向を強めているのでなかなか難しいかもしれませんが。
楽曲は80年代ポップスっぽい雰囲気。いつも思うけれどこんなBPMでよく激しいダンスにして踊れるものです。あとMVに4人しか出ていないみたいだけどなにかあったのかな。
57位 グミキュンプリンセス (しなこ)
申し訳ないと言うしかないのですが、個人的にMVが悪夢に見えてしまってまともに鑑賞する気になれないので論評は控えたいと思います。
しなこはバズるスイーツを作る原宿系クリエイターなのだそうです。
63位 FANFARE (INI)
INIはオーディション番組のPRODUCE101 JAPAN SEASON2で2021年に結成された11人組男性アイドルグループ。THE FIRST TAKEの動画に出演しているのはボーカル担当の5人。
立ち位置的にJO1と比較されやすいと思うのですが、個人的には現状がどんな感じなのかを含めていろいろ不明なところが多いです、申し訳ない。
74位 Small girl (feat. D.O) (イ・ヨンジ)
イ・ヨンジは韓国のラッパー、MVが楽しい出来で、Small garlなのになんでデカイねんとは突っ込みたい。ディオはEXOのメンバーで一応アイドルのはずだけどMVに出演してるのはおそらく本人でしょう。
76位 At Hoshimachi Station (tuki.)
tuki.は日本のシンガーソングライター。彼女にはあくまでバイラル系として活動してもらって、新しい音楽活動のあり方を切り開いてほしいなあと勝手な期待をしております。
81位 Last Night (JxW)
JxWって何かと思ったらJEONGHAN X WONWOOだそうで、SEVENTEENのグループ内ユニットであるようです。最近のK-POPではヒップホップ風味を完全に抜いたものが増えてきましたね。
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