YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年8月30日〜9月5日を見ていきます。
Top100の概要 上位安泰
今週の入れ替わり曲は18曲、新ランクイン曲は12曲、リエントリー6曲でした。
今週1位は先週に引き続き「はいよろこんで (こっちのけんと)」週間再生回数は910万回となりました。1000万回を上回ると大ヒット曲入りと言って良いと思いますので来週に期待。グローバルチャートでも今週25位と躍進。
Top10では今週4位に「CRAZY (LE SSERAFIM)」が新着ランクイン。Mrs. Green Appleも今週2位「ライラック」9位に「familie (Live)」10位に「点描の唄 (Live) (feat. 井上苑子)」と三曲同時ランクイン。
今週は上位50位以内では新着曲が2曲入ったのみでほとんど変動がなく、定番曲で占められた印象があります。逆に51位から100位までは入れ替わりが16曲となり、乱戦気味になっています。
台風などの季節的要因があるのか今週は全体的な再生数が落ちています。
今週のTop100総再生数は1億1493万回、1位は910万回、100位は46万回でした。
ポイント考察:Vtuber楽曲の権利関係
詳細までは書きませんが、今週はにじさんじ所属Vtuberの多くの楽曲が公開停止になるという出来事がありました。おそらく楽曲動画のクレジット表記などを変更するためではないかと思われますが、説明はありません。
VtuberはYouTuberと同じように収益の管理を含めて様々なマネジメントを事務所に委託しているとともに、自身の肖像的権利を運営会社から借与されている形態だと認識しています。今回の件では楽曲動画の権利関係はどうなっているのだろうかと考えてしまいました。
Vtuberの楽曲は楽曲ごとに様々な形態が実際にはあるのかもしれませんが、基本的にはVtuber自身が身銭を切って楽曲を制作して、それをYouTubeで配信しているものであるはずでしょう。
もちろん制作自体には様々な権利者やクリエイターなどが関与するのでしょうし、収益の配分などはまた別の問題としてあるでしょう。
今回の件で疑問なのは、収益管理会社にすぎないはずのVtuber事務所がVtuber楽曲の公開停止を決めることができるのかという点です。もちろん個々のVtuberの許諾の下に行われている経緯を端折って説明しているだけなのかもしれませんが、なんとなくモヤモヤしてしまいます。
また楽曲は一度リリースされてしまえば基本的にリスナーの資産として捉えるのが一般的であったと思います。今回はCDなどの物理メディアではなく動画や楽曲の配信であるため、停止という話になっているのでしょうが、ストリーミング契約や動画配信でアクセスできる楽曲が一方的に削除されるのは問題だと考えることもできるでしょう。
かつての芸能事務所のようなタレントの権利関係を根こそぎ持っているような強い運営会社はVtuberには不必要でしょうし、今年から来年にかけてはそのあたりの関係性が明確になるような状況が生まれるのではないかと勝手に予想しております。
今週の新ランクイン曲
今週の新ランクイン曲は12曲、定番化予想曲は「NG (ちゃんみな)」と「おきてる大作戦 (feat.歌愛ユキ) (Yukopi)」としたいと思います。実際にはLE SSERAFIMも相当強いはずですが、K-POP人気に陰りもそろそろあるかもしれないと思うので。
今週のリエントリー曲では、夏の終りということで本家の「若者のすべて (フジファブリック)」が96位にランクイン。また今週63位には「I AM (IVE)」が一年ぶりに謎のランクイン。
4位 CRAZY (LE SSERAFIM)
先週のLE SSERAFIMはカムバ中に炎上していたり、HYBEは別にトラブル続きで大変そうであったのですが、結果としては「CRAZY」は国内380万回再生の成功となりました。グローバルチャートでも新着7位となっています。
現時点のMV動画再生数は5000万回再生を越えそうになっているのでこのあたりの集計方法がどうなっているのか今ひとつ不明です。LISAの新曲もそうでしたがMVの内容はカオスになっていて、しばらく流行るのかもしれません。
38位 憂、燦々 (ヨルシカ)
クリープハイプの「憂、燦々」のカバー曲、CM曲であったらしいけれど知りませんでした。クリープハイプのトリビュートアルバム中の一曲で、いろいろなアーティストが参加しているようです。
シンプルな楽曲で聴きやすいですね。意図的なのでしょうが、歌詞の主体がどこにあるのかわからないので若干不安になりました。
53位 栞 (SEKAI NO OWARI)
この曲もクリープハイプのトリビュートアルバムの一曲。
クリープハイプはメジャーデビューが2012年ということで、すでにベテラン域のバンドです。詩の内容はどれも若者視点でかわいらしい感じですね。声質もSEKAI NO OWARIに合ってるなと思いました。
56位 海馬成長痛 (ずっと真夜中でいいのに。)
ずっと真夜中でいいのに。の新アルバム中の一曲。
個人的にどの曲も同じに聴こえてしまうので、ずとまよは少し苦手なバンドなのかもしれない。
59位 NG (ちゃんみな)
いろいろとぶっ飛んだ楽曲ですね。ルッキズム批判は今のMV主体の音楽界には痛い話だろうけれど、では他の実力で評価してゆくことが現実的にできるのだろうかとも思わなかったりもする。
ちゃんみなはこのままオーディションで選ばれるガールズグループのプロデューサーになるそうだけど、この楽曲の後だと選考がやたら難しくなったりしないのだろうかねえ。
65位 8.32 feat.flower (*Luna)
*Luna(るな)はベテランのボカロP、能力者シリーズという一連の楽曲をリリースしていました。
「8.32」は2018年リリースの*Lunaの代表的な楽曲です。今週初ランクインまで上がってきたのは夏休みが終わったからなのだと思いますが、実際のところは不明。
67位 また君に恋をする (西野カナ)
先月からランクインが多いとは思っていたのですが、西野カナは5年ぶりに復帰したということで活動停止であったみたいですね。 しかし「片思い応援ソング」となってますが内容は横恋慕なのがなんとも西野カナらしい。
このあたりがどこまで意図的なのかまったく読めないのが恐ろしさを感じさせるところであり、恋愛モンスター路線なのかそうでないのか行く末を見守ってゆきたいと思います。
72位 Prelude (京本大我)
京本大我はSix TONESのメンバーで、これはソロデビューということになるのかな。クレジットの作詞作曲は本人になっているので多才な人なのだと思われる。
77位 勝手に生きましょ (しぐれうい)
Vtuberのしぐれういはセカンドアルバムを出すそうで、「勝手に生きましょ」はそのトリ曲。
MVの二人はどちらもしぐれういだそうで、馴れ合わない感じが本人の雰囲気と曲と合っていると思います。
80位 千の風になって (秋川雅史)
あらためて名曲と感じられる良い曲ですね。昨年に動画が登録されていたようですが、なぜ今週になって回ってるのかはやはり不明です。
84位 おきてる大作戦 (feat.歌愛ユキ) (Yukopi)
Yukopi(ゆこぴ)はボカロP、強風オールバックは代表曲の一つ。主人公はそれぞれの曲で別なのだろうけれど、同じと考えるといろいろ忙しい。
おそらくMVから楽曲まで一人で作っておられるのだと思いますが、これだけの再生回数が取れるのですから音楽のあり方が本当にこうした形に変わってゆくのだろうなと新曲の度に思います。
95位 strawberry (BUMP OF CHICKEN)
ドラマ「西園寺さんは家事をしない」主題歌、渋い。
BUMP OF CHICKENは1996年から活動となっていて、もうずいぶん歴史のあるバンドです。最近では夏になるたびに「天体観測」でランクインしていると思います。
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