幸福とはどういう状態?
誰しも「幸福」に憧れるものです。幸福な人生、幸福な生活。幸福のカタチは人それぞれ違うのかもしれません。しかし具体的に何がどうなれば自分が幸福な状態なのか、考えたことがある人は少ないかもしれません。使い切れないくらいのお金があれば幸福でしょうか、愛する人と結ばれたら幸福と言えるのでしょうか。
幸福のカタチは様々であっても、多くの人の幸福な状態のベースとなる部分は共通しているものだと思います。それは
ということだと思います。経済的不安がないからこそ、その上で好きなことができるし(好きなものを食べ、好きなところに行き、好きなものを買う)、大切な対人関係を築いてゆくこともできるわけです。また経済的不安を抱えたままで幸福を感じ続けることは難しいでしょう。
経済的不安をなくすには
経済的不安とは何でしょうか、もちろん必要なお金が足りなくなる不安、収入が減る、なくなる、不安定になる不安ですね。裏側には経済的困窮への恐れ、貧困を忌避する気持ちなどがあるのだと思います。
この不安をなくすことを考えたときに、多くの人は「お金がたくさんあれば良いんだろう」あるいは「収入を大きく増やせば良いんだろう」と考えてしまうでしょう。たしかに手持ちの資産が増えれば解決することもたくさんあります。
しかし資産を短期間で大きく増やすにはそれだけの大きなリスクを取らなくてはなりませんし、なにより確実ではありません。収入を増やすのも別の大切な資産である「時間」や「労働」をそこに多く投入していかなくてはなりません。結果的に収入が増えたとしても、それが投入したものに見合ったものになるかはまた別の問題になるでしょう。
実はお金を増やすこととは全く別の、本質から迫った方法があります。この方法を使えば経済的不安を確実に解消することができます。それは
これだけです。重要なのは1の「自分が本当に必要とするお金を見積もる」ことです。必要なお金を見積もるためには自分のお金の使い方や資産の状態を把握していなくてはできません。2の「家計を把握する」のは1のための手段です。
自分が本当に必要とするお金とは
自分が必要とする金額が判明したとしても、現在それだけのお金を持っていない、あるいは将来も手に入る見込みがないのであれば、経済的不安は結局なくならないのではないか、むしろ余計に心配になると考える方もいらっしゃるでしょう。
この「本当に必要とするお金」というのは、自分の収入や支出を管理した上で、将来にわたって「自分が本当に必要としているモノやサービス」の対価となる金額のことを言います。それを「考えうる最大の幸福な人生」を実現するために必要となる金額と一致させてゆけば経済的不安は自ずと解消されてゆきます。
とは言え、最大の幸福な人生を実現するために必要となる金額となると、多くの場合は何百億円というような規模の金額を想像するかもしれません。その巨大な金額と自分の現在の資産や収入とを比べてしまえば不安を感じてしまっても不思議はありません。
しかしこの金額はただの妄想のようなものなのです。自分に対する誤解と無知が生み出した幻影と言っても良いでしょう。巨額なお金をかけなければ幸福な人生を歩めない人というのは自分の価値観で生きることができない不幸な人とも言えますし、そのような人は実際にはほとんど居ないでしょう。
なぜなら「本当に必要とするお金」は人によって大きく異なるでしょうが、基本的にそれほど大きくはならないからです。現在の資産と収入ですでに十分に事足りている人も少なくないでしょう。
本当に必要とするお金を見積もるためには、まず自分のことをよく知らなくてはいけません。特に自分の消費行動と「お金」との関係を長期的に管理しながら、厳しく見つめてゆかねばなりません。つまり家計を把握するということです。こうすることによって「お金」の効用を最大化し、自分の幸福を高めることができるようになってきます。
家計を把握するためには
家計を把握するというのは、家庭あるいは単身なら個人の生活における会計(お金の出入り)を管理してゆくことです。収入と支出を記録して、資産と負債の増減を見続けます。これをシステムとしておこなうのが
ということです。家計簿さえつければほぼ自動的に家計を管理することになり、それはそのまま自分を知ることになるはずです。いまでも自分のことはよくわかっているという人でも必ず新しく自分のことを知ることになるでしょう。
自分の消費行動を知ると、変な言い方ですが自分への信頼が生まれます。将来の自分に今のお金を安心して預けることができるようになるのです。「自分が本当に必要とするお金」も自然に減少してゆくことが自覚できるでしょう。経済的不安も数年も続けないうちに消え去ります。そのあとは自分の幸福のカタチを見極めれば良いだけです。
家計簿の具体的な付け方などは別の記事で書きたいと思います。
この記事の結論としてはただ一つ
幸福になるために家計簿をつけよう
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