YTM週間Ranking 9/6〜9/12 アーティストの権利

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YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年9月6日〜9月12日を見ていきます。

Top100の概要 地殻変動

今週の入れ替わり曲は16曲、新ランクイン曲は13曲、リエントリー3曲でした。

今週1位は先週に引き続き「はいよろこんで (こっちのけんと)」でした。週間再生回数は619万回となりやや失速気味。

Top10では今週5位に「(Ado)」がリエントリーしていて、先週いきなり消えていたのに今気づいたのですが、さすがにこれは何かのエラーだったのでしょう。今週で53週目のエントリーになり、これは累計1年以上ランキングにいるという意味になります。

Mrs. Green Appleも今週2位「ライラック」7位に「点描の唄 (Live) (feat. 井上苑子)」8位に「familie (Live)」と三曲同時ランクイン。

今週も上位の変動が少なく新ランクイン曲がまんべんなく入りました。反対に75位以降は変動が多い傾向が続いています。

今週のTop100総再生数は1億1409万回、1位は619万回、100位は43万回でした。

ポイント考察:K-POPの転機到来?

今週は個人的にNewJeansの緊急配信のニュースが気になりました。詳細は省きますが数ヶ月前からNewJeansのプロデューサーであるミン前代表の背任疑惑でHYBEと揉めているニュースが続いていたのですが、ここにきてメンバーがライブ配信において代表の復帰を求める声明を出しました。

外野から見るとNewJeans自体は事務所の経営が変わるだけで特に影響はないようにも思われてもいたのですが、彼女たちにとって実際にはかなり切実な問題であったようで、おそらく専属契約破棄も視野に入れた行動なのだと思います。これでNewJeansが今後どうなるかはかなり不透明になったとも言えます。

HYBEは所属アーティストごとに独立採算の形態を取っており、概ね個々に管理会社を挟む形で活動を行っています。アドアはNewJeansだけの管理会社なのですが、HYBEはアドアに代表を送り込みプロデュースと経営を分離するとしています。

もともと独立採算であることは、事業資金をアーティストの活動内容に合わせてそれぞれの裁量で使うことで、より大きな収益を得ようとする狙いがあるのでしょうが、プロデュースと経営を個々の会社で分離するのであれば全体としての効率が悪くなり子会社であるメリットもなくなるわけで、HYBEの方針は根本的なところで矛盾を抱えていると思います。

またNewJeansのメンバーはもともとHYBEの練習生であり、デビューした後に練習生時代の経費をアドアが精算したと言われています。K-POPでは通常の事柄なのかもしれませんが、普通に考えるとかなり違和感のある話です。デビューに至らなかった練習生は精算できないでしょうから、HYBEはアーティストのデビューと新人養成の経費を人身に対して直接結びつけたシステムを持っているということなのでしょう。

いずれにしてもこうした芸能事務所の組織形態と運営の間にはかなり大きな矛盾があるようで、練習生制度も含めてその継続性に疑問が付くところです。さらにメンバーのライブ配信は自身の自由な主張が契約的に制限されている事実を図らずも強調してしまったのではないかと思われます。

これは虚像を売るアイドル事業においては致命的な事象であるとも言え、自らのメッセージを世界に発するものとしてのアーティストの前提をも崩しかねない話です。

さらにSNSや動画配信サイトの普及によりアーティストは既存のメディアや広報に頼らずとも直接情報を発することができる環境が整ってしまいました。これはアーティストが事業的に作られるものから、実像や実力といった面で自ら魅力を発揮するものになるという転換を促すでしょう。

つまりアーティストがある意味でほとんど人格や人権を否定されることで成立していたことが、人権や自由な発言、裁量を保証されるようになってきたことでアーティストの立場は強くなるでしょうし、反面で実力が問われるようになって厳しい世界にもなってゆくのではないでしょうか。もちろんK-POP全体も業態から大きく変わらざるを得ないはずです。

今週の新ランクイン曲

今週の新ランクイン曲は12曲、アンサム化予想曲は今週20位「Run Away (ツウィ)」ぐらいですかねえ。最近予想しても当たらないことが多いので難しい。1年で10週までいけば定番化したという基準でやろうと思います。

今週のリエントリー曲では6年前の「拝啓、少年よ (Hump Back)」が今週90位に入っていました。

20位 Run Away (ツウィ)

TWICEのツウィのソロデビュー曲。楽曲はなんだか懐かしい感じ。ツウィも25歳だそうであたりまえに大人っぽくセクシー。

26位 Gotta Be (Aえ! group)

前作のイメージが強かったので数年の活動歴があるのかと思っていたのですが、これが2ndシングルだそうで、初のカムバということになるんでしょうね。

楽曲はあまり色が変わってない印象があって、この路線はたしかに強いけれど振り幅は少ないのかもしれないなと思いましたかね。

39位 W●RK(Live) (King Gnu & 椎名林檎)

東京ドーム公演で椎名林檎がサプライズ出演したときの楽曲。楽曲自体は常田大希のMILLENNIUM PARADEと椎名林檎のコラボだそうで、パフォーマンスはこの映像だけになる可能性が高いでしょう。

43位 MEOW (MEOVV)

MEOVV(ミャオ)は韓国の5人組ガールズグループ。 メンバーのビジュアルが高いことで話題になっていましたが「MEOW」はデビュー曲。楽曲はほぼ全編スローなラップになっていて、ダンスと歌唱力を知りたかったのですが、粗が出ない程度に抑えているのか出し惜しんでいるのかは不明でした。

46位 WHERE DO WE GO (JO1)

日本語詩のK-POPという感じ、夏前に男性アイドルグループの同じようなMVはさんざん見てしまったので、時期的に遅い感じがしてしまったのは申し訳ない。自分たちの行く末を心配した曲だとまでは思いませんでしたが、決意表明曲なのにタイトルが疑問形なのねとは思う。

48位 Rodeo13 (梅田サイファー)

ロデオできなさそう。

56位 UNO (MADEIN)

MADEIN(メイディン)は韓国人3人日本人4人のガールズグループ。メンバーの活動歴は様々あるものの「UNO」はデビュー曲。

MVが生成AIを使っているとかで炎上したらしい。個人的には生成AI自体は流行りでもあるし悪くないと思いましたね。ナチュラルな感じと違和感のある感じが交差するので構成のバランスが良くなかったのかな。

UNO

80位 元彼女のみなさまへ (コレサワ)

コレサワはシンガー・ソングライターで2011年にデビュー。知らなかったのですが声がかわいらしい。「最上級にかわいいの! (超ときめき♡宣伝部)」の楽曲提供者だそうです。

歌詞は彼氏の元彼女への宣言なのですが、そんなシチュエイションないやろとは思うけどおもしろい。

82位 恥ずかしいか青春は (緑黄色社会)

緑黄色社会の新曲だけどリリースは2ヶ月前。ABEMAの恋愛リアリティショーの主題歌なので番組がそろそろ盛り上がってきたのでしょう。

どうでもいい話かもしれないけれど緑黄色社会がこのテーマを歌う必要があるんだろうかと少し考えなくもないですね。タイアップありき曲かもしれないけれど。

86位 The Emptiness Machine (リンキン・パーク)

 Linkin Park(リンキン・パーク)はアメリカのロックバンド、21世紀で最も売れたバンドで全世界累計セールス1億枚を記録。

この楽曲からボーカル Emily Armstrong、ドラマーに Colin Brittain が加入している。

89位 From Now! (Ayase)

ゲーム「モンスターハンターNow」コラボ曲、AyaseはYOASOBIのメンバー。

楽曲はあまり褒め言葉にならないかもしれないけれど、起伏の少ない展開や節回しがYOASOBIまんまだなあという感じ、ikuraの声が聴こえる気さえします。

あとゲームのほうをほぼ知らないのでなんとも言えないのですが、なんだか薄味なゲームなんでしょうかね。

94位 ざらめ (あいみょん)

ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」主題歌、ドラマが佳境に乗ったのかリリースから一月でランクイン。良い曲だと思うのだけど、節回しがあいみょんすぎて素直に聴けない病にかかってる。どうしたらいいものかね。

96位 UCHIDA 1 (GINTA & ODAKEi)

意味がよくわからないニュースが多いRepezen Foxxから脱退したとされるDJ銀太が解明しGINTA。ODAKEiは誰やら不明。更にUCHIDAも誰やら不明だけど、概要では内田さんに向けた曲らしい。

狩生

  ■ フリーダウンシフター ■
  ■ 減速ライフを実践中! ■
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