YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年11月29日〜12月5日を見ていきます。
- Top100の概要 クリスマスシーズン始まる
- ポイント考察:音楽産業はメディア移行できるのか
- 今週の新ランクイン曲
- 3位 ビターバカンス (Mrs. GREEN APPLE)
- 18位 HIRAKEGOMA (Number_i)
- 31位 AlwayS (NiziU)
- 40位 Winter Ahead (feat. パク・ヒョシン) (V)
- 45位 一旦ステイ TONIGHT (不破湊)
- 46位 瞬間センチメンタル (SCANDAL)
- 62位 First Christmas (feat. JUNON) (REIKO)
- 68位 New me (YOASOBI)
- 71位 スタレンジャー (あしざるFC)
- 75位 네게 닿을 때까지 (feat. Taka) (ジン)
- 91位 eek!! (Hey! Say! JUMP)
- 95位 AKANEGUMO (Live) (EXILE TRIBE)
Top100の概要 クリスマスシーズン始まる
先週のランキングより入れ替わった曲は27曲、新ランクインは12曲、リエントリー15曲でした。リエントリーが新ランクインを上回ったので新曲ラッシュのシーズンが今週で終わったのだと思います。
今週1位は先週に引き続き「APT. (ロゼ & ブルーノ・マーズ)」が獲得。2位、3位が追い上げてきているので来週の維持は厳しいかもしれない。
今週のTop10は3位に「ビターバカンス (Mrs. GREEN APPLE)」が新ランクインで付けました。新曲でこの位置まで付けることは案外めずらしいので、さすがミセスではあります。ただ個人的にこの曲は刺さらなかったので数週で落ちると予想します。10位以内はそれ以外は安定している感じです。
Top100では新曲ラッシュが一段落ついたところで、その穴を埋めるようにリエントリーする楽曲も増えてきました。季節ものとしてのクリスマスソングもこれで一通り揃ったのではないかと思います。そういえば山下達郎は今年は入らないのでしょうか。
今週のTop100総再生数は1億2744万回、1位665万回、100位は42万回でした。
ポイント考察:音楽産業はメディア移行できるのか
音楽のメディアは音楽CDからストリーミングへの移行が進んでいると言われています。音楽CDの売上高はコロナ禍からの回復中ですが、長期的には微減傾向です。ストリーミングの売上は既に国内音楽市場の3分の1規模になっており、近年成長中です。
一方で音楽の消費形態はストリーミングや動画視聴が中心になりつつあり、また特定のアーティストの関連商品に多額の消費をする推し活は頭打ちになりつつあり、いずれ減少へと向かう可能性が高いでしょう。
そうなると数年から10年程度のスパンにおいては、ストリーミングによる配信が音楽市場の中心となり、物理メディアやライブ公演などの市場は次第にニッチなものになってゆくのかもしれません。
いずれにせよ安価なコンテンツがあふれる時代になると推し活の割高感が相対的に増してゆくので、音楽アーティストを事業的にスターとして扱い続けることは難しくなってゆくでしょう。
現在の音楽CDランキングとストリーミングランキングを見比べてみればすぐにわかることですが、中位はともかく上位は全く異なっていることに気づくと思います。音楽CDはアイドルグループやメジャーレーベル系の音楽バンドなどが強いのですが、こうしたアーティストがストリーミングではあまり奮っていません。
もちろんサブスク解禁という言葉で言われるように移行が徐々に進んでいる最中ではあるのですが、このままだと音楽CDで育ったアーティストの多くは移行と同時に影が薄くなってゆくのではないかと思います。
音楽ストリーミングでは生活のなかで聴かれる回数が収益としては重要で、音楽消費の実態と同期することになります。そうすると音楽アーティストのカリスマ的な魅力よりも、楽曲の音楽的機能をいかに高くするかが問題になってくるのではないでしょうか。
今週の新ランクイン曲
今週の新ランクインは12曲。迷うところなのですが、アンサム化予想曲は今週40位 「Winter Ahead (feat. パク・ヒョシン) (V)」だけにしようかと思います。
今週のリエントリー曲では今週78位「Last Christmas (ワム!)」などの定番クリスマス曲が揃った感じがします。それでも季節ものとしてはそれほど盛り上がってはいないのかなとも思いますね。
3位 ビターバカンス (Mrs. GREEN APPLE)
映画「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~」の主題歌。どうでも良いのですが、聖☆おにいさんって昔のジャンプ漫画だったと思うけれど映画になるということなんでしょうねえ。リバイバルブームはそろそろ終わってくれないものでしょうか。
ミセスも今度はリクルーターの市場を狙いに来たのでしょうね、さすがはタイアップ職人という感じ。歌詞は疲れたなら休もうぜというメッセージなのかな。意味が取れないところが何箇所もありますが。
[▶] ビターバカンス
18位 HIRAKEGOMA (Number_i)
Number_iのラップ主体の曲。ラップだから仕方ないけれどGOATなどの声質やフローと同じなので漫然と聴いていると同じかと思ってしまう。リリックもかっこいいけれど、そろそろメッセージ性が欲しいと思うのは欲張りなんでしょうかねえ。
[▶] HIRAKEGOMA
31位 AlwayS (NiziU)
NiziUのバラード曲。大森元基の作詞だそうでたしかに大森節が全開。大森歌詞は軽く聴くだけだとそれなりにいい感じのことを言っている印象を持たされるのだけど、仔細に読むとわけがわからない。歌詞が負担にならないので聴きやすくはあるけれど、内容を期待してがっかりさせられる分があってこの手法はあまり評価する気にはなれませんね。
NiziUのメンバーが頑張っているのは伝わってくるのでそれだけ残念。
[▶] AlwayS
40位 Winter Ahead (feat. パク・ヒョシン) (V)
V(ヴィ)はBTSのテテ(キム・テヒョン)。パク・ヒョシンは韓国のシンガーソングライター。なかなか雰囲気のあるラブソングで、テテちゃんはもうこの路線でずっと行ったら良いよな、とか思ってたら突然映画みたいな展開になるというMV
[▶] Winter Ahead (feat. パク・ヒョシン)
45位 一旦ステイ TONIGHT (不破湊)
にじさんじのVtuberの不破ちゃんのオリジナル曲。どのくらいウケ狙いのつもりなのか一瞬わからなくて身構えてしまう。おそらく宝鐘マリンっぽい感じにしたかったのでしょうね。
[▶] 一旦ステイ TONIGHT
46位 瞬間センチメンタル (SCANDAL)
「瞬間センチメンタル (SCANDAL)」は10年前の楽曲で、こちらに集計されて新ランクイン(YTM集計開始前のため)していますが、おそらくVtuberのカバー曲「瞬間センチメンタル (一ノ瀬うるは 八雲べに 橘ひなの 神成きゅぴ 如月れん)によるランクインなのだと思います。
みなさん上手いですが選曲に年代が出ている気がしますね。
[▶] 瞬間センチメンタル
62位 First Christmas (feat. JUNON) (REIKO)
REIKOはBMSGのトレーニーであったらしいのですが、EPを出すということはこれでデビューだということなんですかね。概要によるとCDなども出るようですが、配信中心になるとデビュー自体は騒ぐようなことでもないのでしょうね。
[▶] First Christmas (feat. JUNON)
68位 New me (YOASOBI)
リクルートのCM「 わからないまま、それでも 」篇のCMソングでもあるそうで、原作小説との関係がどうなっているのかよくわからない。タイアップは一つにしたほうが良いと思いますけどねえ。
[▶] New me
71位 スタレンジャー (あしざるFC)
あしざるFCはYouTuber。もう言ってもしかたありませんがYouTuber強すぎですね。内輪受けな感じも前作よりはマシですかねえ。
[▶] スタレンジャー
75位 네게 닿을 때까지 (feat. Taka) (ジン)
JIN(ジン)はBTSのメンバー。日本語で歌っていますがMVがまだ付いていないですね。
91位 eek!! (Hey! Say! JUMP)
かなりポップな曲。個人的には前作より好きです。
[▶] eek!!
95位 AKANEGUMO (Live) (EXILE TRIBE)
EXILEがどうなってるのか全然わからないけど、いろいろ居ることだけはわかるライブ映像。会場も同じなんだろうけど先々週だかの関西ジャニーズのライブ映像とまったく同じな気がします。
[▶] AKANEGUMO (Live)
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