YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年11月15日〜11月21日を見ていきます。
- Top100の概要 上位安定
- ポイント考察:No No Girls はどれだけ No Fake か?
- 今週の新ランクイン曲
- 23位 Azalea (米津玄師)
- 30位 Tick-Tack (ILLIT)
- 38位 AWAKE (星街すいせい)
- 49位 Running Wild (ジン)
- 58位 Dystopia (ONE OK ROCK)
- 59位 NALLINA (NEXZ)
- 67位 イルミネーション (B’z)
- 73位 カリスマピザパーティー (七人のカリスマ & カリスマ)
- 77位 backseat (feat. Kvi Baba & tofubeats) (KEIJU)
- 86位 小さな野望 (初星学園 & Sena Juo (VA.Mashiro Hitaka))
- 87位 ねっこ (King Gnu)
- 88位 ミチシルベ (IMP.)
Top100の概要 上位安定
先週のランキングより入れ替わった曲は25曲、新ランクインは12曲、リエントリー13曲でした。
年末進行ラッシュのピークはおそらく先週であったようで、今週は少し沈静化したような感があります。それでも新曲はまだ多くなっています。
今週1位は引き続き「オトノケ (Creepy Nuts)」再生数は先週とほぼ変わらず。今週2位に「はいよろこんで (こっちのけんと)」が上昇し猛追しています。
Top10はめずらしく構成曲が先週から変わりませんでした。気づけば上位曲も多く入れ替わってはいるのですが、下位の混乱状態に比べるとかなり安定していると言えます。
Top100では入れ替えが下位に目立ち、はじき出されていた定番曲の一部が復帰する展開になりました。
今週4位「Bunny Girl (AKASAKI)」のMVがアニメから実写に変わっていました。
今週20位「Soranji (Mrs. GREEN APPLE)」が圏外からリエントリーしています。ミセスに関してはプレイリストの入れ替わりの影響が大きいと思われますが、全体的に唐突なリエントリーが目立っているような気がします。
今週のTop100総再生数は1億1819万回、1位602万回、100位は43万回でした。
ポイント考察:No No Girls はどれだけ No Fake か?
このところNo No Girlsのオーディションを視聴しています。ちゃんみながプロデューサーで審査を行っているのですが、プロデューサー自身の存在感が最も強烈な印象のオーディション番組になっています。
さてこのNo No Girlsのコンセプトの一つにNo Fakeがあり、本物であれの言葉を前面に置いて実力志向のガールズグループを作ろうとしているのだと思います。
ただガールズグループというのは一般的にアーティストというよりも集団実演者としての性格が強く、その芸術性の評価はプロデューサーに向けられることのほうが多いでしょう。
そして商業的な観点から一般のアーティストを実像を表現するなら、言わばハッタリの世界であることも否定し得ないところがあり、No Fakeを標榜するガールズグループが成立したとしても、おそらくそこに矛盾が内包されることになるのはほとんど必然になるのではないでしょうか。
No No Girlsはもちろん実際にNo Fakeを実現することになる(あるいは実現したことにする)でしょうが、他のグループとの競合性を考えたときに、圧倒的パフォーマンス力を武器にできないなら商業的な成功は望めないでしょう。
そういう意味でこのオーディションでは実力最優先で審査が行われているのだと思います。
そしてNo No Girlsが抱えることになる矛盾として、ラッパーの問題があるのではないかと感じました。ラッパーは狭義としてはヒップホップの文化的背景を持ったミュージシャンのことでしょうが、ここでは自分自身をさらけ出して自分の言葉とスタイルでラップをするアーティストぐらいの定義としましょう。
ガールズグループのラッパーは与えられた楽曲のラップパートを注文通りにラップする専門職的な意味でのラッパーになるでしょう。もちろんそれがFakeという意味になるわけでもありませんし、どちらが良いというような話でもありません。
ちゃんみな自身はラッパーとして独自の世界を切り開いているNo Fakeなアーティストだと思います。ただ最初からそうであったわけでもなく、そうなろうと努力し続けてきたから今のちゃんみながあるのでしょう。
先日の第4審査の放送でASHAというラッパー志望の候補生が残念ながら落選となったのですが、これはNo No Girlsの抱える矛盾とガールズグループのラッパー問題にもろに衝突したのだなという感想を持ちました。
個人的に音楽は個人化すると予想しており、これからの音楽コンテンツのクリエイターはYouTubeなどのSNSから生まれるだけになるだろうと考えています。またラッパーは自分の言葉を届けるという性質上こうした環境のほうが向いているでしょう。
つまりプロデューサーであるちゃんみなはこの矛盾に真正面から取り組んでいるからこそ今回のASHAへの対応になったのだと考えます。そしてNo No GirlsがNo Fakeなものになることは間違いないでしょう。
今週の新ランクイン曲
今週の新ランクインは12曲。アンサム化予想曲は今週58位「Dystopia (ONE OK ROCK)」と今週87位 「ねっこ (King Gnu)」にしたいと思います。相変わらず定番化する曲を当てるのは難しいですが、一週で終わる曲はだいたいわかるようになりましたね。
今週のリエントリー曲では今週61位「僕らまた (SG)」が目立ちました。また新曲ラッシュではじき出された定番曲がいくつか復帰しています。今週92位に「粉雪 (レミオロメン)」が入っています。そろそろ冬曲が来るということなのでしょう。ランキングの全体的にもバラードなどの静かで聴かせる曲が増えたような気がします。
23位 Azalea (米津玄師)
米津玄師のラブソングでNetflixのドラマの主題歌。このパターンであると個人的に楽曲としての評価がかなりやりにくい。聴きやすいとも言えるし悪く言えば雰囲気優先な感じがすることが否めない。MVも楽曲そのままで印象には残らないですかね。
[▶] Azalea
30位 Tick-Tack (ILLIT)
このカムバックでは意図的にナチュラル寄りにしているのでしょうが、やっぱりNewJeansを思い起こさせられますね。楽曲がイージーリスニング系でふわふわした感じで終わることもあるのでしょう。
ILLITのコンセプトに感情表現を抑えたドール的なイメージがあると思うのですが、この影響で少し単調になっているようにも聴こえます。
[▶] Tick-Tack
38位 AWAKE (星街すいせい)
最近の活躍が目覚ましい星街すいせい。「ビビデバ」に続くアンサムを狙った楽曲なのでしょう。
潰した声にしていることもあるのかもしれませんが、歌声にエフェクトが入りすぎていて、個人的にはほとんど耳障りが悪いように聴こえましたかね。Y2Kと渋谷が流行しているのはわかりますけど、もう少しナチュラルで等身大なところを出して欲しかったかなと思いました。
[▶] AWAKE
49位 Running Wild (ジン)
BTSの最年長キム・ソクジン。シンプルなラブソングだと思うけれど、MVではかなり不穏なものの襲来を暗示するかのように作られているように見えます。
[▶] Running Wild
58位 Dystopia (ONE OK ROCK)
報道番組のED。疾走感のあるロック曲。どうでも良いけどディストピアというタイトルの曲をニュース番組に採用するかねえ。
[▶] Dystopia
59位 NALLINA (NEXZ)
NEXZはJYPの7人組男性グループ。6人は日本国籍のメンバーです。写真を見た印象で聴いてると声が若くて驚きます。楽曲はK-POP王道な感じになっています。調べたのですがNALLINAが何なのかはよくわかりませんでした。
[▶] NALLINA
67位 イルミネーション (B’z)
NHK連続テレビ小説「おむすび」主題歌。どうでも良いですけど国内アーティストはタイアップ好きすぎなんじゃないですかね。
[▶] イルミネーション
73位 カリスマピザパーティー (七人のカリスマ & カリスマ)
七人のカリスマは二次元キャラクターコンテンツ「超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』」に出てくる七人組キャラクターらしいのですが、何のことやらさっぱりわからない。
[▶] カリスマピザパーティー
77位 backseat (feat. Kvi Baba & tofubeats) (KEIJU)
メンバーが豪華なメロウなラップですね。
[▶] backseat (feat. Kvi Baba & tofubeats)
86位 小さな野望 (初星学園 & Sena Juo (VA.Mashiro Hitaka))
初星学園から久々のランクイン。誰やらよくわからないけどお嬢様キャラなのでしょう。
[▶] 小さな野望
87位 ねっこ (King Gnu)
「海に眠るダイヤモンド」主題歌。King Gnuってこんなんだっけと思うぐらいのバラード。
[▶] ねっこ
88位 ミチシルベ (IMP.)
IMP.はTOBEの7人組ボーイズグループ。いい意味でアイドルっぽさが抜けた感じがしますね。
[▶] ミチシルベ
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