YTM週間Ranking 11/01〜11/07 コンテンツ消費の変化

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YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年11月1日〜11月7日を見ていきます。

Top100の概要 入れ替わり続く

今週の入れ替わり曲は27曲、新ランクイン曲は15曲、リエントリー12曲でした。

ランキングの更新が先週から日曜の朝から深夜に変わった可能性があり、かなり振り回されています。

今週1位は引き続き「オトノケ (Creepy Nuts)」が獲得。再生回数も復活しました。

Top10はほぼ変化がありませんでしたが、先週8位の「Bunny Girl (AKASAKI)」が今週2位まで浮上しています。タイアップの影響なのだと思いますがシンプルで特に派手なところがない曲がこれほど回っているのは不思議な感じがします。

今週8位「かわいいだけじゃだめですか? (CUTIE STREET)」が現在のストリーミングランキングの国内女性アイドルグループ枠をFRUITS ZIPPERから奪った感じがします。

Top100では新ランクインが15曲と予想以上に多くなりました。リエントリー曲も多い傾向が続いており、全体的に入れ替わりが激しくなっているようです。またリエントリー曲がいきなり上位から中位に再登場しては翌週には消えるという現象が起こっており、何が原因なのかを調査しています。

今週のTop100総再生数は1億2074万回、1位617万回、100位は44万回でした。

ポイント考察:コンテンツ消費の変化はどう進むか

あらゆるコンテンツは量的にも質的にも飽和してゆくと予想しています。おそらく完全に飽和化してしまえばコンテンツ産業は成立しなくなるでしょう。もちろんそこに達するまではそれなりに時間はかかるでしょう。

消費者が論理的に行動するのであれば、コンテンツのどこかの分野で飽和が発声した時点でそのコンテンツへの集中が起こるはずですが、現実には消費形態の硬直性から変化は暫時的になるでしょう。

コンテンツの量が限定されていた時代においては、コンテンツへのアクセスを制限することにより大きな利潤を取ることができました。また需要の集中はコンテンツ消費の熱狂を呼び起こし、熱狂自体によりコンテンツのプレミアムや価値を高める方向に作用しました。

音楽コンテンツはメディアによるアクセス制限でコンテンツ価値を高め、熱狂により不合理な熱狂消費を呼び起こすことによって産業としての規模を拡大したのだと思います。

コンテンツの飽和化によって一般的なコンテンツは基本的に商業的なものから文化的事業へと徐々に変化すると予想していますが、この方向性は特に音楽コンテンツにおいてはより極端な変化として作用するだろうと考えています。

つまり需要の集中が起こらなくなるため熱狂的な消費活動が発生しにくくなり、コンテンツの本質から離れた部分(グッズや握手など)への需要が極端に枯渇してゆくでしょう。

もちろんストリーミングサービスはメディアによるアクセスコントロールを無くしてしまうので、コンテンツの急速な低廉化の可能性は高いでしょう。これは消費側から見た変化ですが、供給側の事情もよりタイトなものへと変化するのかもしれません。

コンテンツの飽和は多くの人がより安いコストでコンテンツを楽しむことができるようになるという意味で福音ではありますし、それを避ける手段はないでしょう。

もちろん文化事業的なものになってしまった音楽が現在の輝かしさや騒がしさを示すこともないのかもしれませんが、コンテンツ消費の新しいスタイルも生まれるのかもしれません。

なんと言ってもコンテンツ飽和によって余ることになる資金的需要が結局はこうした新しいコンテンツへと向かう可能性もあるのだと思います。そういう世界に早くならないものか、と今は妄想するだけの話です。

今週の新ランクイン曲

今週の新ランクイン曲は15曲と先週に引き続き多くなって編集が大変です。アンサム化予想曲は今週14位「DRIP (BABYMONSTER) 」と今週50位「Sailing (BE:FIRST)」にしたいと思います。

今週のリエントリー曲は今週21位にいきなり復活した「SPECIALZ (King Gnu)」が印象的。53回目のランクインで通算一年を達成しました。今週58位「きらり (藤井風)」今週59位「Henceforth (Orangestar & IA)」今週71位「スパークル (RADWIMPS)」今週72位「あなたがいることで (Uru)」今週97位「恋だろ (wacci)」などかつての定番曲が再浮上しています。

このあたりは何かの共有プレイリストに登録されることによって上下しているのかと思うのですが詳細は不明です。

14位 DRIP (BABYMONSTER)

現在のK-POPは女性グループアーティストのほうが強いのですが、中でもaespaとBABYMONSTERがガルクラ系の代表的アーティストになった感があります。音楽市場の伸びが限られる中ではこの2グループが来年再来年にかけて存在感を維持し続けるのではないかと予想します。

楽曲は典型的K-POPダンスソング。肘の動かし方がやけっぱちな感じなのがおもしろいと思いました。

[▶] DRIP

19位 Nobody’s waiting for us (DJ SHACHO)

何やら内輪もめがあるらしいのですが、面倒くさいから楽曲ランキング上でやるのはそろそろ勘弁してほしい。これはすべてが実質的なヤラセだと思いますので面白がるのは理解した上でやるべきでしょうね。

[▶] Nobody’s waiting for us

31位 風神 (Vaundy)

ドラマ「ライオンの隠れ家」主題歌。Vaundyはロックが中心だと思ってましたがこの楽曲はどこかR&Bっぽい。どこがどう風神なのかはよくわからず。

MVの映像が美しい。齋藤飛鳥は演技やダンスが以前より上手くなったなと思いました。

[▶] 風神

32位 POWER (G-DRAGON)

G-DRAGONはBIGBANGのリーダー、ラッパーでありソングライター。K-POPのKingの異名を持つ。

MVは長回しで舞台間を練り歩くもので、このあいだの米津玄師と被っている感じが否めず。正直なところどこが良いのかよくわからない。

[▶] POWER

43位 Over The Moon (TOMORROW X TOGETHER)

TOMORROW X TOGETHERとTXTが同じであることに気づかずしばらく混乱。

TXTは韓国の5人組ボーイズグループ。デビューから6年目ですが最近は国内ではあまり名前を聞かない感じになってきました。典型的なK-POPグループになってしまったので特色があまりない気がしますね。

[▶] Over The Moon

50位 Sailing (BE:FIRST)

「ワンピース」ED。BE:FIRSTは曲を出すペースがよくわからない。感覚的に常に新曲を出している印象があります。活動がダンスボーカルグループに定まった感じがするのは良いのではないかと思いますね。

ただワンピースにヒップホップって合わないように思うけどそうでもないのかな。

[▶] Sailing

51位 5×20 (嵐)

嵐のベストアルバムの記念曲。嵐ってなんで休止してたんでしたっけ?と思うぐらい、考えてみればいろいろと運が良いグループですよね。

[▶] 5×20

54位 CLIK CLAK (BABYMONSTER)

ラップ曲は流行りでもあるのですが、おそらくスタイルとして定着するので、これからのK-POPグループは一定以上の本格ラップの楽曲を出せないと見劣りする感じになるでしょう。BABYMONSTERにはK-POPを定義し直すぐらいな勢いを感じます。

[▶] CLIK CLAK

61位 it’s okay (LANA)

THE FIRST TAKEからランクインする曲はストリーミング楽曲の登録がないことが多く、純粋に歌唱力だけで動画再生数を稼いだことになります。楽曲はかなりシンプルな構成のポップスですが、切ない歌い方が味わい深い曲ですね。

ただ知らないアーティストだとなぜTHE FIRST TAKEの出演がかなったのかがわからないのでモヤモヤする感じにもなりますね。

[▶] it’s okay

70位 天才 (LUKA ver.) (奏音69)

ボカロP奏音69の8年ぶりの新曲。最近はVtuberとしても活躍する奏音69。

ボカロはよくわからないのだけど、やっぱり感情を入れて歌い上げる曲は不利だなと思いますかね。

[▶] 天才 (LUKA ver.)

87位 Troublemaker (嵐)

2010年リリースの楽曲。嵐がストリーミングサービスに登録され始めているということなんだと思いますけどどうなんですかねえ。

[▶] Troublemaker

89位 ピラピー (ピラフ星人)

ピラフ星人はヒップホップMCだそうです。ピーナツ君ってVtuberのことだと思うけどどんな関係なんだよ、と突っ込めば良いのかな。

[▶] ピラピー

90位 Die With A Smile (Lady Gaga & ブルーノ・マーズ)

今度はLadyGagaとコラボなんですねという感じ。このあたりになると歌が上手いから何でも聴けますね。

[▶] Die With A Smile

92位 人間E判定 (ヨーメイ)

ヨーメイはアニメ「混血のカレコレ」のキャラクターなんだそうで、それがなんで曲を出しているのかよくわからない。たぶん自己肯定感が低いことが特徴なんだと思うけれど、それがキャラになり得るとしたらなんだかアニメもすごいところに行っているなあと思いますね。

[▶] 人間E判定

99位 TIPI-TAP (Kep1er)

ニュース記事などを読むとKep1erもいろいろと大変そうな感じですが、来年はもう少し希望が持てる活動環境ができたら良いですね。MVにあった背中の羽はXGマヤがしていたのと同じなのかもと思いました。

[▶] TIPI-TAP

狩生

  ■ フリーダウンシフター ■
  ■ 減速ライフを実践中! ■
  ■ のんびり生きましょう ■

読書 / 英語小説 / 古代史研究 / ドロー系 / ウォーキング / python / 脱消費主義 / 新米ブロガー

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