YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年11月8日〜11月14日を見ていきます。
- Top100の概要 嵐サブスク嵐
- ポイント考察:音楽批評不要論
- 今週の新ランクイン曲
- 18位 HOWLING (XG)
- 29位 オブソミート (feat. 初音ミク & 重音テト) (サツキ)
- 33位 No Doubt (ENHYPEN)
- 39位 Supernova Love (IVE & デヴィッド・ゲッタ)
- 43位 FG ROADSTER (水宮枢 輪堂千速 虎金妃笑虎 Kikirara Vivi Isaki Riona)
- 45位 不憫ボーイズ (feat. DJ? FOY) (Repezen Foxx)
- 47位 WANT!! (Live) (Aぇ! group)
- 48位 【初歌ってみた】シカ色デイズ 【虎金妃笑虎】 (虎金妃笑虎)
- 50位 復活LOVE (嵐)
- 52位 テトリス (柊マグネタイト)
- 54位 いらないもの (キタニタツヤ & なとり)
- 72位 歩道橋 (乃木坂46)
- 73位 どんな小さな (wacci)
- 74位 Straight Up (feat. Kj) (The BONEZ)
- 76位 GIANT (Stray Kids)
- 78位 GUTS! (嵐)
- 81位 Sleepwalk (なとり)
- 84位 アイモライモ (tuki.)
- 85位 One Love (嵐)
- 86位 Still Young More Rich (feat. Watson) (LANA)
Top100の概要 嵐サブスク嵐
先週のランキングより入れ替わった曲は30曲、新ランクインは20曲、リエントリー10曲でした。これは間違いなく今年最多数で、音楽界の年末商戦か何かなのだと思います。
おそらく今週がピークだと信じたいのですが、来週ぐらいまでは持ち越すのかもしれません。音楽CDの時代には冬季はオフシーズンだと聞いたことがありますが、ストリーミング時代ではどうなるでしょうか。
先々週からYouTubeMusicランキングの更新時刻が不確定になっています。ランキング自体は基本的には全世界的に機械的に出している思うのですが、一部手動で調整している部分があって、そのあたりで混乱があるのかもしれません。
今週1位は先週に引き続いて「オトノケ (Creepy Nuts)」が獲得しました。2位以下に100万回以上差をつけていますので、しばらく独走を続けそうです。
Top10は今週3位に「APT. (ロゼ & ブルーノ・マーズ)」が先週7位から上昇したのが目立つ以外は安定しています。ランキング入れ替わりが激しい割に上位は安定しています。
Top100はかなり入れ替わったのでかなり目新しいランキングになりました。ただし新曲は定着しないことが多いのでその分また別の曲が来週以降入ってきたり、リエントリー曲も増えそうです。
季節曲としてクリスマスソングが増えるのかと思っていましたが、今のところマライヤキャリーが一つ入ってきただけです。
嵐のサブスクが解禁されて今週は6曲ランクインさせています。この影響はあと数週は続くと思われます。
今週のTop100総再生数は1億1785万回、1位620万回、100位は46万回でした。
ポイント考察:音楽批評不要論
昨日の朝日新聞デジタルに音楽コンテンツの消費のされ方の変化についての記事がありましたので、これについて少し考えてみたいと思います。
記事中の論点はいくつかあるのですが、基本的に音楽の消費形態の変化とともに音楽の文化的な厚みが無くなり、音楽批評の必要性が薄れてしまったということだと思います。
音楽メディアが高価であった時代には音楽消費者は何を聴くかの選択を慎重にしなくてはなりませんでした。レーベルやアーティストの評価を指標にし、コミュニティーや音楽メディアからの情報を頼りに音楽CDを買うしかなかったのです。
これがサブスクリプションにより音楽ストリーミングサービスが前提になってくると、曲の情報や歌っているアーティストが誰なのかを問う前にとりあえず聴いてみて、それが自分が消費すべき音楽として適当であるかを自分の好みを基準にして選ぶことができるようになりました。
コンテンツ消費のあり方としては、これは消費が個人化したということでもあり、自分が好きな音楽を自分の好きなところで好きなように消費できるようになった、また自分の好みだけを最優先にできるようなったということでもあるので歓迎すべきところです。
ただそうした中で、かつての音楽批評が果たしていた音楽界の動向や楽曲ごとの価値や評価を定めるということの意味が薄れてしまったということになるのでしょう。
音楽消費の個人化は自分の消費する対象については自分の責任になるということでもあり、自分自身で楽曲の価値判断を付けてゆく作業をしなくてはならない時代になったという意味にもなります。
おそらくこれからのコンテンツ消費は、消費のスタイルや楽しみ方を自ら構築してゆくことになるのでしょう。少なくともそうでないとコンテンツ消費は味気ないものになってゆくはずです。
音楽コンテンツおいても楽曲の情報や歌詞の意味の解説ぐらいはこれからも求められると思います。いろいろな人のコンテンツ消費の方法を知ることも必要でしょう。溢れるコンテンツの中から自分に合ったものを選ぶ作業も効率化をしなくてはなりません。やるべきことはたくさんあります。
今週の新ランクイン曲
今週の新ランクインは20曲で今年最多。アンサム化予想曲は今週18位「HOWLING (XG)」今週81位 「Sleepwalk (なとり)」と予想。
今週のリエントリー曲では今週59位「完全感覚Dreamer (ONE OK ROCK)」12年前の楽曲。今週82位「それを愛と呼ぶなら (Uru)」2年前の楽曲。今週87位「All I Want for Christmas Is You (Mariah Carey)」4年前の楽曲ですが、原曲はもっと前。などが目立ちました。
18位 HOWLING (XG)
「WORK UP」などの過去のXGの楽曲の流れを引き継いだ感じがするXGアンサム曲。サビ部分の遠吠えが印象的。
それにしても毎回MVに相当な費用がかかっているように見えますね。世界的な人気アーティストになったと言うのも誤ってはいないとは思うのだけれど、資金繰りがどうなっているのかが気になってしまう。
[▶] HOWLING
29位 オブソミート (feat. 初音ミク & 重音テト) (サツキ)
サツキはボカロP。前作の「メズマライザー」の流れなのでしょうが、あまり違いがわからないのも正直なところ。
[▶] オブソミート (feat. 初音ミク & 重音テト)
33位 No Doubt (ENHYPEN)
K-POP王道な感じの楽曲。サソリなのかロブスターなのかがわからず気になってしまう。
[▶] No Doubt
39位 Supernova Love (IVE & デヴィッド・ゲッタ)
戦メリのサンプリングで話題になっていました。たしかにいろいろとツッコミ所の多いMVになっていて、これはそういうものとして普通に楽しめば良いのだと思います。
IVEはビジュアル中心にしてアーティスト王道で行けば良いと思ってしまうのですが、必ずどこかハズした感じで来ますね。
[▶] Supernova Love
43位 FG ROADSTER (水宮枢 輪堂千速 虎金妃笑虎 Kikirara Vivi Isaki Riona)
ホロライブDEVICEの新人Vtuber5人組のオリジナル楽曲。ラップはある程度慣れないと歌いこなせないと思うけれど、様になっているのがすごい。
デビューと同時にリリースだったと思うのですが、無名のVtuber楽曲がランクインするのですからやはりYouTuberは音楽コンテンツ競争としては有利だなと思わされます。
[▶] FG ROADSTER
45位 不憫ボーイズ (feat. DJ? FOY) (Repezen Foxx)
クビにされたんじゃなかったのかと思ってしまうけれど、内輪揉めアンサーソングはもう良いですから。
47位 WANT!! (Live) (Aぇ! group)
Aぇ! groupはもっとアーティスト然としている感じなのかと勝手に思っていたのですが、ライブの様子はアイドルグループっぽく愛嬌たっぷりなんですね。
[▶] WANT!! (Live)
48位 【初歌ってみた】シカ色デイズ 【虎金妃笑虎】 (虎金妃笑虎)
虎金妃笑虎(こがねいにこ)はホロライブの新人Vtuber。声色がコロコロ変わるので複数で歌っているのかと思うけれどソロのようです。歌ってみた動画では出色のできと言えるかもしれません。
50位 復活LOVE (嵐)
嵐のサブスク解禁シリーズ、復活LOVEは2016年リリース。
[▶] 復活LOVE
52位 テトリス (柊マグネタイト)
柊マグネタイトはボカロP。おそらく重音テトの専属Pで関連動画が多くで出います。本曲は重音テトとテトリスをかけたらしいですが、テトリス要素はあまりない感じ。
[▶] テトリス
54位 いらないもの (キタニタツヤ & なとり)
アニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱」OP。キタニタツヤのコラボでかつアニメタイアップパターン。いらないものって何なのか気になりますね。
[▶] いらないもの
72位 歩道橋 (乃木坂46)
別にそれで構わないのだけれども、タイトルだけからも古臭さを感じてしまう。
[▶] 歩道橋
73位 どんな小さな (wacci)
ドラマ「放課後カルテ」主題歌。wacciは今週93位「恋だろ」が代表作。生活の中を描く人のようなのでドラマのタイアップ曲には向いているんでしょうね。
[▶] どんな小さな
74位 Straight Up (feat. Kj) (The BONEZ)
The BONEZは日本のロックバンド。3ヶ月前リリース曲ですが、なぜ上がってきたのかは不明。
76位 GIANT (Stray Kids)
Stray Kidsは今年どれだけリリースしてるんでしょうねえ。いちいちランクインするのですが、印象の残らないうちに消えてしまうことが続いています。例外は今週94位「Chk Chk Boom」ぐらいです。
[▶] GIANT
78位 GUTS! (嵐)
嵐のサブスク解禁シリーズ、2014年リリース曲
[▶] GUTS!
81位 Sleepwalk (なとり)
ホラーゲームをテーマにした曲だそうです。
[▶] Sleepwalk
84位 アイモライモ (tuki.)
MVに出ているのが本人なのかな。紅白歌合戦出場おめでとうございます。
[▶] アイモライモ
85位 One Love (嵐)
嵐のサブスク解禁シリーズ、2008年リリース曲。
[▶] One Love
86位 Still Young More Rich (feat. Watson) (LANA)
今週53位の「it’s okay (LANA)」のTHE FIRST TAKE動画がきっかけなんでしょうか。歌も上手かったですがラッパーだったのですね。ギャルっぽいのでFLEX曲はあまり似合っていない気もします。
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