YouTubeMusic JAPAN Weeklyランキング 2024年11月22日〜11月28日を見ていきます。
- Top100の概要 変動率上昇
- ポイント考察:NewJeans契約解除の衝撃
- 今週の新ランクイン曲
- 23位 恋愛レボリューション21 (モーニング娘。)
- 26位 モニタリング (feat. 初音ミク) (DECO*27)
- 35位 太陽 (ヨルシカ)
- 52位 Tomorrow (ME:I)
- 60位 我逢人 (Mrs. GREEN APPLE)
- 63位 BFF (Live) (Mrs. GREEN APPLE)
- 66位 勇気100% (なにわ男子)
- 69位 number one girl (ロゼ)
- 70位 消費期限 (SEVENTEEN)
- 72位 HOME SWEET HOME (feat. SOL (from BIGBANG) & D-LITE (from BIGBANG)) (G-DRAGON)
- 73位 すないぱー。 (『ユイカ』)
- 80位 Part of me (Live) (Mrs. GREEN APPLE)
- 89位 ティーンエイジブルー (Eve)
- 93位 Beyond (End Credit Version) (feat. テ・ヴァカ) (アウリイ・クラヴァーリョ & ディズニー)
Top100の概要 変動率上昇
先週のランキングより入れ替わった曲は23曲、新ランクインは14曲、リエントリー9曲でした。
今週あたりで落ち着くかと思っていたのですが、入れ替わりが激しい週はまだ続いています。単週で終わってしまう楽曲もそれなりにあるので、そうした楽曲が入ってくる分は入れ替わりが来週へ持ち越される感じになっている感じがあります。
今週1位はなんと「APT. (ロゼ & ブルーノ・マーズ)」が獲得。「オトノケ (Creepy Nuts)」は今週2位に後退。「APT.」はグローバルチャートでも1位になっておりバイラル系での使用も増えているので当面一位に定着する可能性があります。
Top10はほぼ先週と変わらず、先週10位「Whiplash (aespa)」が今週12位に後退しました。10位以内の面子は強いのですが、先々月からの新しい曲も増えており来年初めには大きく入れ替わってゆくのではないかと予想します。
Top100では相変わらず50位以下での入れ替わりが激しく、新規曲への需要が一定で安定しているので再生数が横並びになりがちなのではないかと考え始めています。
今週のTop100総再生数は1億2297万回、1位687万回、100位は42万回でした。
ポイント考察:NewJeans契約解除の衝撃
先日韓国のガールズグループNewJeansが専属契約の解除を宣言したことがニュースになっていました。これによりNewJeansのこれからの活動がどうなってゆくかは不透明になりましたが、おそらく別の管理会社を立ち上げて移籍することになるのでしょう。
個人的にNewJeansは好きなアーティストの一つでもあるので、その行く末は気になるところなのですが、そうしたこととは別にアーティストがマネージメント会社と結んでいる専属契約の解除自体が業界に与える影響がどうなるのかに興味があります。
韓国のアーティストの専属契約については、これまでの様々な経緯の結果その形式が標準化されていると言われています。多くのアーティストが基本的にはほとんど同じ内容の契約になっているということになります。ただ実際にその詳細を一般の人が知ることは難しいでしょう。
つまりNewJeansはこの標準契約にある契約破棄に関係する条項にもとづく形で契約の解除を宣言したことになりますが、この契約解除の手法が一般的なものとして認められるのであれば、他の多くの韓国のアーティストも潜在的には使うことができるということを意味しています。
もちろんマネジメント会社側の契約内容不履行が存在することが発動条件となるでしょうから、いつでも行使できるものでもないでしょうが、マネジメントの内容が多岐にわたる上、契約の履行義務の範囲となるところが曖昧であることから実質的にアーティスト側にかなり有利な内容になったと言えるのではないかと思います。
歴史的に芸能と言われる産業は元締めとなる人物が演芸場での演目や流通メディアを占有することで、タレントに対して圧倒的に有利な立場で利益配分を受けてきたと言えるでしょう。また今日でもまだ、そうした業態的な商慣行が続いてきた側面は多少なりともあるのだと思います。
音楽産業がバイラルの隆盛やネットでのストリーミングサービスが主流になってくると、おそらく産業構造の変革が避けられず、それがこれから目に見える形で現れてくるのではないでしょうか。NewJeansの経験した出来事はその諸端になり得るのではないかと考えます。
さらにダンスボーカルグループはその性質上、主催的な立場に立つプロデューサーが力を持ちやすいため、結局ミン・ヒジンとタレントであるNewJeansのメンバーとの関係やマネジメント会社との関係が現実の力関係に対応するように整理されるはずです。
まとめるとNewJeansの決断とその結末はそれ自体が音楽産業のこれからの変化に与える影響が少なくないことを意識しながら注視してゆくところなのではないかと思っています。
今週の新ランクイン曲
今週の新ランクインも14曲と多いです。アンサム化予想曲は今週69位「number one girl (ロゼ)」と今週73位「すないぱー。 (『ユイカ』)」とします。
今週のリエントリー曲では今週54位「Beyond the way (feat. 初音ミク Rin & Len) (Giga)」を久々に聴いてかっこいいと思いました。相変わらず高順位に唐突に復帰する曲がありランキングの変動率がかなりあがっています。
23位 恋愛レボリューション21 (モーニング娘。)
どうして2000年の楽曲が突然この順位に来ているのかよくわからなかったのですが、THE FIRST TAKEにモーニング娘。’24がこの楽曲で出演したことが原因のようです。THE FIRST TAKEの動画再生数は登録楽曲の再生数に加算されて集計されると考えるしかない気がしますが、正確ところは不明です。
いまだに一部メンバーが生まれる前の楽曲を歌ってることもどうなのかとも思わなくもないですが、さすがにランキングにはTHE FIRST TAKE「恋愛レボリューション21 (モーニング娘。’24)」のほうを載せてあげてほしいけどねえ。
[▶] 恋愛レボリューション21
26位 モニタリング (feat. 初音ミク) (DECO*27)
下ネタ曲を歌わされる初音ミクの受難。だけどボカロはこれぐらいは尖らないと面白くないのも確かだなとも思いますかね。しかし歌声が通常の初音ミクよりかわいらしい感じがするのがすごい。
35位 太陽 (ヨルシカ)
映画「正体」主題歌。映画の評価によって楽曲の評価も変わりそうな気がしますね。静かな曲なので普通の楽曲としては退屈な印象を持ってしまうのは仕方ないかなと思います。
[▶] 太陽
52位 Tomorrow (ME:I)
ME:Iにしてはかなりしっとりとした楽曲だったのでびっくり。個人的に楽曲の雰囲気に比べてダンスが若干バキバキな感じがあるのとMVでの化粧が濃いのが気になりましたかねえ。もうしばらくは元気で若々しい感じでいても良かったのに。
[▶] Tomorrow
60位 我逢人 (Mrs. GREEN APPLE)
ミセスの3年前の楽曲のようです。結成したばかりなのかな、雰囲気は今とあまり変わっていませんね。ミセスはもうプレイリストでランクインどうでもなる感じですかねえ。と思っていたらYouTubeでスタジオライブの動画が公開されていたようです。
この曲ももとの登録楽曲動画の集計になったようですが、なっていない楽曲もあるので基準がよくわかりませんね。
[▶] 我逢人
63位 BFF (Live) (Mrs. GREEN APPLE)
こちらはミセスの新曲ではなくアルバム曲です。ランクインはスタジオライブ動画になっています。BFFは大親友ぐらいの意ですが歌詞が大森節全開でさっぱり意味がわからない。
[▶] BFF (Live)
66位 勇気100% (なにわ男子)
やたら古臭い曲調だなと思っていたら光GENJIのカバーなんですね。そう言えばリアルタイムで聴いていましたね。似合っていますが、この手の楽曲を歌うためにある感じがあってそれもどうなのかという気もしますね。もはや新しいところへは行けない印象があるというか。
[▶] 勇気100%
69位 number one girl (ロゼ)
ロゼの歌唱力が半端ない感じですね。個人的に今週1位の「APT.」より好きです。
[▶] number one girl
70位 消費期限 (SEVENTEEN)
ドラマ「未来の私にブッかまされる!?」主題歌。セブチって日本語で歌えるんですね。妙に国内男性アイドルグループっぽいMVがおもしろい。邦題は少し微妙に感じる。
[▶] 消費期限
72位 HOME SWEET HOME (feat. SOL (from BIGBANG) & D-LITE (from BIGBANG)) (G-DRAGON)
G-DRAGON兄貴のアルバム曲ではなくシングルらしいです。HOMEはBIGBANGの集結を意識しているのだと思うけど、ダンスがないとイメージが湧かないこともあって爽快感がない感じがする。
[▶] HOME SWEET HOME (feat. SOL (from BIGBANG) & D-LITE (from BIGBANG))
73位 すないぱー。 (『ユイカ』)
『ユイカ』はYouTube、TicTokで活動する女子高生シンガーソングライター*現在19歳。
「すないぱー。」は高校2年生のときに作曲した曲だそうです。ずいぶん可愛らしい等身大な楽曲ですが、逆にこの年齢で作るのは難しかったでしょうね。個人的に気に入りました。
[▶] すないぱー。
80位 Part of me (Live) (Mrs. GREEN APPLE)
これもスタジオライブ動画です。歌詞は比較的理解しやすい大森節になっていますが、結局どこかで支離滅裂なところに落ち着くので、逆にこれは意図的だしそういう芸なのだと思いますね。問題はこれが万人受けするわけがないのにそうなっているってことなんですよねえ。
89位 ティーンエイジブルー (Eve)
アニメ「アオのハコ」ED。どうしても呪術廻戦を思い出さずにはいられない歌声なので不穏な印象が先行しますね。アニメのほうは知らないのですが肉まんが出てくるならのんびり楽しい感じなんでしょう。
[▶] ティーンエイジブルー
93位 Beyond (End Credit Version) (feat. テ・ヴァカ) (アウリイ・クラヴァーリョ & ディズニー)
ディズニー映画「モアナと伝説の海2」のサウンドトラック曲。ディズニー映画と縁がないので全くわかりませんが続編映画なんでしょうね。エンドクレジットバージョンとはっきり記された曲がランクインするのは珍しいのでは。
アウリイ・クラヴァーリョは主人公のモアナを演じている女優でハワイ出身の方だそうです。
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